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第210回 鳴かぬなら殺してしまえホトトギス

①https://allabout.co.jp/より引用の織田信長とホトトギスのイラスト

   このところ毎日のように私のマンションのベランダに響き渡る「キョッキョキョキョキョ」という野鳥のさえずりが聞こえてきます。雄の鳴き声は「テッペンカケタカ」「特許許可局」で有名なホトトギス。また「托卵」という別の意味でも有名な野鳥です。

②毛虫をついばむホトトギス(体長約28㌢)

   「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」(織田信長)「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」(豊臣秀吉)「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」(徳川家康)これは戦国三武将がホトトギスに対して自分の性格を詠んだ俳句です。戦国武将の生き様がホトトギスで表しています。

③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/正岡子規#/media/ファイル%3AMasaoka_Shiki.jpgより引用のホトトギスを自分の俳号とした正岡子規

   ホトトギスの有名な、漢字表記は「不如帰」と「子規」があり、「鳴いて血を吐く」と言われているホトトギスと自分を重ね合わせ、ホトトギスの漢字表記の「子規」を自分の俳号としました。古くから日本の野鳥でありそうなホトトギスは実はインドや中国南部からくる夏鳥です。

③雌雄同色ですが、中にはいますホトトギスの赤色したメス

   ホトトギスは雌雄同色の夏鳥で、日本です繁殖します。そして私の身近なマンションのベランダの向こうでは、ウグイスが「ホー、ホケキョ、ケキョ、ケキョ」とさえずっているそばで、ホトトギスウグイスの巣に托卵しようと虎視眈々とウグイスの留守を狙っているのです。

④托卵するホトトギス

   そこで、織田信長の一句の「〜なら、殺してしまえ〜」を現代風に私なりに解釈してみたのですが、「産むならば、落としてしまえ、その卵」となり、ホトトギスは「托卵」の試みをこんな風に理解して、ウグイスの巣にある卵を我が卵と入れ替えるのはでしょうね。

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