第695回 ビル街に住む野鳥たち

①https://fukumane.jp/osaka-relocation-living-alone/より引用の大阪市内のビル街の写真

   私の住んでいる街は大阪市内のように、ビルが立ち並んではいません。むしろマンションが最近では立ち並んできましたが、未だに田んぼや溜池もあり、多くの野鳥に出会うことが出来ます。春にはメジロ、ウグイス、シジュウカラのさえずり、夏にはツバメが飛び交い、カワウが溜池に。秋にはモズの高鳴きが聞こえ、冬には色とりどりのマガモなどのカモ達が溜池で泳いでいます。じゃあコンクリートジャングルには野鳥はいないのかというとやっぱり野鳥たちは生活しています。

②https://www.denki-annai.com/ntt-f/node/2134より引用のビル街を飛ぶドバトの群れ

   さあ朝に職場の最寄りの駅から職場に向かう道すがら、大阪市内でもいろんな野鳥に巡り会えます。まず駅から出て、目の前のマクドナルドを右手に曲がるとそこはすぐに低木の植え込みと若干の樹木が植えられています。その植え込み近くには二種の野鳥を目にします。路上をトコトコ、トコトコ歩いているのはドバトとスズメたち。人口が多い都会暮らしからか、人を見ても物怖じしないようす。しかしスズメはかたまって植え込みの中へ。ドバトは歩き続け、地面をついばみます。

③http://clover48.com/trend/kangaeru/post-7265/より引用のゴミ置場のハシブトガラス

   そして、ビルの谷間を歩いて行くと、いつも何かしらの風を感じます。ちょうど次の交差点に向かう角に昔は大きな家だった跡地があり、そこには一本の大きな冬でも葉っぱがふさふさの木に夕方になるとスズメのねぐらとなります。その木を横目に歩いて行くと、賃貸マンションのゴミ置場。さすがに管理人さんがおられ、ゴミ袋にネットを被せていきます。しかしそれを近くの電線にここら周辺を縄張りとするハシブトガラスのつがいが、ネットの隙間から上手くゴミを漁ります。

④路上にいるスズメ

   さぁ交差点を渡った角にはコンビニがあります。小さいなからもよく繁盛していて、朝は通勤客や学生、生徒がお弁当やサンドイッチ、菓子パンなどを買ってます。それを知っているドバトはいままで、ビルの谷間を旋回していたのに、目ざとくコンビニから出てきたお客さんの前に立ち塞がります。そのドバトの集合を合図にして、近辺の電線に止まっていたスズメや、植え込みにいたスズメも集合し、わざとらしく、地面を突いてパン屑やスナック菓子などのおこぼれを待ちます。

⑤コンビニ前の駐車場によくいるハクセキレイ

   面白いのは、古参？のドバトやスズメが、集まってエサらしきものをついばんでいる時は、ハクセキレイはどこにいるのでしょうか。どこからかこの光景を見て待ち構えているとは思います。なぜかハクセキレイは新参者かもしれませんが、いつも一羽かつがいだけの単独行動です。こんな光景を見やりながら職場までたどり着き、ふと思うことは、私の街では当たり前の新参者のイソヒヨドリがまだ大阪市内にはいないってことです。あの海辺の野鳥が山沿いの我が街に現れたのに…

   ※こんな気楽な野鳥との付き合いを毎日のようにしています。