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第1105回 黒けりゃカラス? ⑶

①http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用の烏賊のカラスとトビ 

   ①の写真は左利きには申し分のない肴と言われる烏賊(イカ)のカラスとトンビというゲソの根本についているクチバシのことです。上と下に分かれていると、黒っぽい方がカラス、焦げ茶っぽい方がトビといい、酒盗はこの周りに付いているコリコリっとした白い肉の部分が珍味です。蛸にもありますが、肉厚で出回っているのが烏賊の方です。烏賊を取り上げたのはこの漢字表記の中に烏の文字かあるからです。肉を取って残った骨格の部分のカラスを見ると成る程黒く型とカラスです。

②-1.https://www.zukan-bouz.com/sp/syu/カラスガレイより引用のカラスカレイ

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②-2.https://tansuigyo.net/m/diary.cgi?mode=comment&no=868より引用のカラスガイ

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②-3.https://www.weblio.jp/content/カラス?edc=DISAZより引用のトラフグに似ているフグのカラス

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   なんと言ってもカラスと名の付く生き物は、草花の植物に次いで多いのが魚介類です。②-1.は皆さんも食べたことがあると思われるカラスガレイです。色合いが黒いために漢字表記も「烏鰈」です。脂がのって美味。カラスガイも②-2.の写真でわかるように真っ黒いからカラスの名前が付きました。漢字表記も「烏貝」です。食用にされます。②-3.はなんとフグの仲間なのに名前がカラスです。別名がカラスフグ、ナメラフグ。カラスだけの名前よりカラスフグがわかりやすいです。

③-1.https://www.honda.co.jp/outdoor/knowledge/adventure/picture-book/karasuageha/より引用のカラスアゲハ

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③-2.http://ishigantou.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-6f77.htmlより引用のカラスヤンマ

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   昆虫でもカラスと名の付く生き物もいます。③-1.のカラスアゲハはカラスの紫がかった羽の艶やかさを表していて、また③-2.のカラスヤンマはカラスの身体の黒っぽい色を表しています。やはりこの昆虫たちに於いてもカラスの黒い身体の色をイメージして、これらの昆虫の名前の起源としたようです。特にこのカラスアゲハは今の角度では濃い紫色に見えますが、また角度を変えてみると黒く見える構造色ではないでしょうか。こうやってみると、甲虫なども構造色を持っています。

④https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/201406090000-amp/より引用のカラスノエンドウの実

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   この④の写真のカラスノエンドウはご覧の通りのいろを表した結果です。やはり写真の通りに種子の部分が黒くなっているのがカラスの名がつく所以だと思います。ヤハズエンドウという名前が植物学的局面では標準的に用いられる和名だそうです。しかし、このカラスノエンドウは私が小さい頃から道端に生えている雑草で、種子が付く前には、小さな赤紫色の可愛い花を咲かせまます。カラスと同様に私たちに身近な存在であることに間違いはありません。今でも身近にあります。

⑤-1.https://hananokotoba.com/karasuuri/より引用のカラスウリの花

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⑤-2.https://kurashi-no.jp/I0012421より引用のカラスウリの実

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   同じ植物の部類でも、⑤-1.の白い花と⑤-2.の赤い実がなっているのはカラスウリです。雌雄異株といって、一つの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつきます。別名:玉章(たまずさ)、ツチウリ、キツネノマクラ、ヤマウリと別名も多いです。7月〜9月にかけての日没後から写真のように白い花を咲かせます。雌花の咲く雌株にのみ赤い果実をつけます。果実は直径5〜7cmの卵型形状です。木の実も赤く、黒いカラスのイメージがありません。言われる事はカラスが実を好みます。


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