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第1343回 複雑なフクロウの謎 ⑶

①https://www.google.co.jp/amp/s/chicodeza.com/freeitems/fukurou-illust.html%3famp=1より引用のイラストの[フクロウ]

   この①の[フクロウ]のイラストをご覧になってもお分かりいただけるように、右の[フクロウ]には耳らしきものがありますのに、左の[フクロウ]には耳がありません。同じ[フクロウ]でも見た目だけでも二種あります。そんな[フクロウ]の謂れは、東洋では[フクロウ]は成長した雛が母鳥を食べるという言い伝えがあり、転じて「親不孝者」の象徴とされています。しかしその反面[フクロウ]は『不苦労』として、苦労しない鳥とされ、縁起物の置物になったりと、両極端な評価が存在する野鳥です。

②-1.https://www.osaka-eco.ac.jp/contents/zookeeper/2018/10/31/6122より引用の真後ろを向く[フクロウ]の首

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②-2.http://fukurounokazoku.com/information/2594/より引用のこんな角度にも曲がる[フクロウ]の首

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②-3.https://www.google.co.jp/amp/s/gigazine.net/amp/20130730-true-facts-about-the-owlより引用の[フクロウ]の骨標本

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   どうして[フクロウ]の首は②-1.や②-2.の写真のように首を回すことができるのでしょうか。頚椎の骨はわかりづらいですが、②-3.の写真で、12~14(哺乳類は7)あり、鞍状に連結し、スムースに回転でき、左右どちらからも水平方向に320度回せるようです。[フクロウ]は正面を向いたまま首をかしげ、頭を上下逆さにできます。[フクロウ]は網膜の上半分に視細胞が集中し、下からの像がよく見えるので、止まり木にいるときは、地上の像が良く見えます。上を見る時には頭を回転させます。

③https://oekaki-zukan.com/articles/14749より引用の[フクロウ]の趾のイラスト

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   一般に大形のネズミなどの齧歯類を捕食する[フクロウ]は、獲物に噛みつかれると痛いので、趾に毛が生えています(魚や昆虫食には生えていません)。獲物を脚で運ぶ場合、ワシタカと違い両脚で掴むことはありません。また趾は基本は前三本で、第四趾は後ろにも回転でき、掴むことを意識したときだけ第四趾が後ろになります。獲物をつかむとき十文字に開き、逃げにくくします。枝など細いものに止まる時だけ前二本。平らな所に止まる時は前三本。歩く時や舞台は前三本です。

④-1.https://www.google.co.jp/amp/s/nlab.itmedia.co.jp/nl/amp/1708/25/news030.htmlより引用の謎の[フクロウ]

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④-2.https://zatsuneta.com/archives/004027.htmlより引用の実は脚の長い[フクロウ]

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④-3.Twitterより引用のやはりペンギンの脚も長い

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   私はこの④-1.の写真を見た時には本物の[フクロウ]ではないと思っていました。しかし本物と言われた時に[フクロウ]の身体の仕組みはどうなっているのかと不思議に思いました。実は脚が短いように思われがちですが、[フクロウ]の脚は長く、身体全体を長い羽で覆っているので、見えている部分が短く感じるようです。③の項で紹介しました趾の付け根あたりだけでなく、胴体からの羽も長く伸びていまし。[フクロウ]の仲間は寒冷地にいることが多く、ペンギンも同じように長い脚です。

⑤-1.http://karapaia.com/archives/52267703.htmlより引用のエイリアンのような[フクロウ]のヒナ

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⑤-2.http://karapaia.com/archives/52218728.htmlより引用の少し大きくなったメンフクロウのヒナ

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   インドの建築現場で、屋根裏で発見された2つの生き物。大きな目で二脚立ちをしながら、ユラユラとカメラのある方を見ています。数年前にエイリアンだと非常に話題になった写真が⑤です。眼は大きくて、口には酸素マスクのようなものを咥え、二本の腕と脚があり、ふかふかの服のようなものをまとっているのだから、エイリアンと思われても仕方がないと思います。まだ羽が生えそろっていないので騒ぎになりました。⑤-2.は時が経てば、この様にメンフクロウになっていきます。


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