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第31回 カワラバトはドバト? (ドバト 2回目)

   今まで、ワカケホンセイインコから始まり、ソウシチョウ、ガビチョウとペットが野生化した例を語りましたが、このお題のハトはもっと酷い扱いを受けてきました。このお題はきっちりと線引きするとカワラバトとドバトは、品種的にいうと一つです。

   じゃぁ、何が違うっていうと、カワラバトはヨーロッパ地中海を中心に住んでいた野生のハトで、それを家禽化、ペットにしたのが人間です。食肉用や伝書鳩、ハトレースなど永年にわたり、野生を取り上げてしまったのです。

   日本では江戸時代から堂鳩(ドウバト)と呼ばれて、寺社境内すなわち、人が集まるお堂に現れたので、のちにドバトとなりました。時代とともに電話電信の機械化が進んで、人の手から放たれ、野生化していきました。

   可哀想なことに人からエサを貰い受けた遺伝子が強く、自分からエサを探して食べることができないのです。最近では公園や駅のホームの人が集まるところに群れで行動して、人からパンやスナック菓子、豆をもらって食べているのです。

   ドバトは約33cm。ほかのペットから捨てられた理由の鳴き声が大きいとかには当たりません。伝書鳩に使われたのはドバトが体内時計を持っていて、それで時間感覚や位置情報を会得したみたいです。また最近ではクラシックなどの音楽をも聴き分けるのに残念です。続けます。


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