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第766回 よく似た野鳥たち

①https://jp.123rf.com/photo_15788241_白い背景の上の詳細なハト鳥シルエット.htmlより引用のイラスト

   人間でも瓜二つの人がいたり、動物ではヒョウとチーター、植物ではショウブとアヤメ、カキツバタ、魚類ではヒラメとカレイ、虫類ならスズメバチとアカウシアブ、爬虫類ではニホントカゲとカナヘビなど色んな分野で、そっくりさんはいるものです。鳥類の中でもいっぱいいます。さあどんな野鳥を人は間違えてしまうのでしょうか。

②https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/shijuukara-higara-kogara-chigai-miwakekata/より引用の三種のカラ(左側がシジュウカラ体長約14㌢、真ん中がヒガラ体長約11㌢、右側がコガラ体長約12㌢)

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   身近な野鳥のひとつにシジュウカラがいます。最近では、公園や電線のある植え込みにも現れる本当に身近な野鳥になりました。それまでは春先に街中にメジロと共に現れ、メジロより体長は大きいのに、シジュウカラはサクラの花や虫をメジロに譲っているような気がします。そのシジュウカラの仲間には、冬に混群を形成するヤマガラもいますが、やはり良く似ているのは、シジュウカラのネクタイなしの尖り冠羽のヒガラと、首下の黒いネッカチの小さなコガラだと思います。

③http://vulcanizate2.rssing.com/chan-1905632/all_p4.htmlより引用のメスのミヤマホオジロ(体長約16㌢)とカシラダカ(体長約15㌢)

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   身近過ぎるスズメにそっくりなのが、この③の写真のミヤマホオジロカシラダカです。ミヤマホオジロカシラダカは共にホオジロの仲間で、日本では冬鳥です。御覧のように落ち葉にこの二種が佇んでいると、とてもどっちがどっちかわかったものではありません。スズメと比べて見ても身体付きがこの三種は似通っているから、判別しにくいのに、ホオジロカシラダカとなるとお手上げ状態だと思います。ミヤマホオジロのオスの冠羽は黄色いから分かると思います。

④https://kotori-pastry.com/turu-matu-toritigai/592/より引用のコウノトリ(体長約112㌢)とタンチョウ(体長約130〜140㌢)

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   この④の写真は昔から赤ちゃんを運んで来てくれる神様のお使いみたいなコウノトリとカメと並んで長寿の生き物であるツル、その代表的な存在のタンチョウ。同じ白地に黒い袖を持っていることから、今でも正月のめでたい絵画のひとつとして「松の枝に鶴」と決まり調子に描かれています。しかし、ツルの仲間は後趾にあたる第一趾が短く上方についているので、木の枝には止まれないのです。コウノトリは趾(あしゆび)が前に三本、後ろに一本の三前趾足ゆえに止まれます。

⑤https://carasblog.net/whatkindofbird.phpより引用のハシブトガラス(左側体長約58㌢)とハシボソガラス(右側が 体長約50㌢)

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   ⑤の写真の二種の「カラス」は「ハト」や「タカ」「セキレイ」と同じように似た者同士のハシブトガラスハシボソガラスです。特に「カラス」の場合には身体の色が黒色ということもあって、今でもこの二種を区別することなく「カラス」と呼んでいるような気がします。正式に見た目の区別をすれば、ハシブトガラスはその名の通りにクチバシが太く、おでこがハシボソガラスより盛り上がっています。体長はハシブトガラスのほうがやや大きくて、ふっくらして見えます。

⑥https://millefeuille.jp/トリ/ウグイスとメジロの色の違いって分かりますか?/より引用のウグイス(オス体長約16㌢)とメジロ体長約12㌢)

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   ⑥の写真のウグイスメジロのとり間違いも有名です。春先になるとこの二種は動き出します。ウグイスは山の方から「ホー、ホケキョ」、メジロはつがいで、ちょこまかちょこまか街中に現れ、民間の庭の梅の木の花の蜜を吸ってます。よく見ると身体の色の違いがわかるのですが、二種とも緑っぽい身体をしていて、ウグイスは人目をはばかるように、目立たないところでさえずり、時折姿を現したり隠れたり。その面影を持った派手な鶯色のメジロウグイスに間違われます。

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