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第1982回 騒がしい鳥

①https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1660705より引用の騒がしい鳥のイラスト

  いま、身近で、家の近くや、ベランダにやってきて、朝から騒がしい鳥はどれだと尋ねられましたら、一年を通して騒がしい「ヒーヨ、ヒーヨ」の鳴き声で、有名なヒヨドリをあげます。これだけ一年を通して、うるさい鳴き声の野鳥は例をみません。他にはカラスが年に一回か二回くらい、秋から冬にかけて、夕方頃になりますと、繁殖期を終え、身軽になったカラスは、いままで、縄張り意識剥き出しで、争っていたのが嘘のように、ハシブトガラスであろうが、ハシボソガラスであろうが、こんなに仲良しなのかと思うくらい、どこからともなく集合し、あちこちで「カァ、カァ」「ガァ、ガァ」と大合唱にて仲良くねぐら入り。

②-1.http://www.cec-web.co.jp/column/bird/bird119.htmより引用のコジュケイのつがい(左がメス、右がオス共に体長約28㌢)

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②-2.https://www.birdfan.net/2017/10/27/56374/より引用のホトトギス(体長約28㌢)

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   私が住んでいます街中のマンションの裏には、昔の樹林と竹藪があり、いつの頃からか、そこにはウグイスが生息しています。そのウグイスの生息する薮には春先のウグイスが「ホーホケキョ」と鳴かない頃に、ききなしで有名な「チョットコイ」と大きな鳴き声が聞こえてきます。これほどはっきりと締めた窓の向こうから聞こえてくるようなはっきりした鳴き声はこの②-1.の写真のコジュケイくらいかなと思います。朝早く天気が良くて暖かな時に早く起きて洗濯しろよと言っているみたいです。また、ゴールデンウィークの頃には朝ではなく、アオバズクの「ホー、ホー」という鳴き声が夕方から始まり夜の帳が辺りを覆う頃には、今度はウグイスへの托卵で有名な②-2.の写真のホトトギスが、これも聞きなしで有名な「特許許可局」「てっぺんかけたか」等のさえずり前の初鳴きのけたたましい声で、「キョッキョッ キョキョキョキョ」と夜中から明け方まで鳴きます。

③https://www.birdfan.net/2020/06/12/78894/より引用のオオヨシキリ(体長約18㌢)

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   前項の二種が私の住むマンションの身近な騒がしい鳥ですが、日本には夏に水辺の葦原に飛来して繁殖する夏鳥の③の写真のオオヨシキリがいます。この鳥の鳴き声を表す言葉に「ギョギョシ」は「行々子」という夏の季語にもなり、小林一茶の俳句に「行々子口から先に生まれたか」があるほど、オオヨシキリは仰々しい騒がしい鳥ということになります。この鳥はウグイスの仲間からか一夫多妻の繁殖形態です。縄張りを形成し、侵入者に威嚇の意味でも大きさ声で鳴くのですが、残念なことにはカッコウに托卵させてしまいます。

④https://www.47news.jp/4895476.htmlより引用のカンムリサケビドリ(体長約83〜96㌢)

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   日本では騒がしい程度の鳴き声の大きさで、その鳴き声の大きさでは、家の近くの身近なコジュケイを挙げましたが、他にはガビチョウとか、ソウシチョウがいます。共通点はどの種も外来種であります。日本以外の騒がしい鳥を探してみますと南アメリカ大陸には④の写真のサケビドリがいます。漢字表記もそのままの「叫鳥」です。鳴き声が非常に大きいことに由来します。カモの仲間ということは驚きですが、カモの証の水掻きはありません。湿地、水たまりのある草原、森林中の湖沼の岸などに生息し、なんと泳ぎは上手いです。

⑤https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/102500614/?ST=m_newsより引用のスズドリ(体長約28㌢)

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   世界一鳴き声が大きな鳥、求愛にはうるさすぎ、
ロックコンサート並みの大音量で、アマゾンに棲む⑤の写真のスズドリのオスは、アマゾンの熱帯雨林は騒々しく、ジャングルの動物たちが、自分の声を届かせようと叫ぶため、騒がしいどころではないらしいです。ブラジル北部の山地の森林で、ひときわ高くそびえる枯れ木のてっぺんに止まり、口を大きく開けて、ぞっとするほど耳障りな甲高い声で鳴くらしいです。その騒音レベルはなんと125dBに達するといいます。これは、ロックコンサートでスピーカーの隣にいるときの音量だそうです。凄い事に、繁殖期にはスズドリのオスが、自分に関心を示すメスの目の前で大声を浴びせかけ、メスはその大きさでオスを選びます。

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