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第462回 いつものスズメ(12回目)

①いつものスズメ(体長約15㌢)

   本当に身近な人や物は何気なしに見過ごしてしまうものです。このスズメにしても身近過ぎて、そういう空気みたいな存在だと思います。朝仕事に行く時も、植え込みなんかにぴょんぴょん跳ねて、「チュン、チュン」鳴きあっているから、こちらも挨拶って思ったらさっと植え込みの中。

②近寄ってきてはくれないけど、可愛いスズメ

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   でも時々、②の写真のように「どうしたの」って感じだで見上げてくれるスズメもいたりして…昔からスズメはみんなの近くにいます。ぴょんぴょん跳ね回るけど、決して警戒心を解こうとしないのです。これだけ皆さんの近くにいる存在だから「ものさし鳥」としてほかの野鳥と比べる際の基準となってくれています。

③「舌切り雀」はこのニュウナイスズメ(体長約14㌢)?

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   そんなに近いスズメでも元はと言えば「外来種」スズメの祖先はアフリカ大陸からやってきて、今までいた自分より小さなニュウナイスズメを山に追いやって、今の地位を築いたらしいです。故に「舌切り雀」のお話に登場するスズメは実はニュウナイスズメかもしれないのです。

スズメのつがい(左が♂右が♀)

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   ①や②と③を比べると分かると思いますが、ニュウナイスズメの身体の茶色の方が鮮やかで、またスズメの顔の黒班がニュウナイスズメにはありません。これが両種の大きな違いだと思います。またスズメ自体のオスメスの判断は雌雄同色ですが、④の写真をよく見て頂くと、黒斑と喉元の黒さが濃いほうがオスということになります。

スズメの幼鳥は礼儀正しく親鳥の教えを受けます 

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   ⑤のスズメの父親の立派な幼鳥たちへの教育は我々人間も真似なければならないと思いますし、また、私たちが昔に親から受けていた恩恵だと思います。この場面が動画であれば分かりやすいのですが、みんな父鳥の言うことに耳を傾けて、忠順します。親の教えは絶対服従今は昔の教えを守っているスズメは正しい教育者です。

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