見出し画像

第868回 5月23日放送「ダーウィンが来た」より

※5月23日日曜日に放送されたダーウィンが来たの放送内容が良かったので、急遽投稿しました。

①https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/より引用のダーウィンが来たよりのイラスト

   2021年5月23日日曜日夜7時30分から放送のダーウィンが来た!の「聞いてびっくり!鳥語講座」は当初から、凄い熱の入れようで、番組放送開始直後、アナウンサーの中山果奈が前振りで、大きく内容を煽りました。昨夜の放送終了後も、その放送の余韻が残っている様子で、翌朝の民放局のラジオ放送でも、その放送内容を高く評価していたので、カラ類の混群結成時のカラ類のシジュウカラヤマガラ、それに近いメジロなどの小鳥たちの『共通の言葉』の法則めいた物の放送でした。

②-1.https://blog.goo.ne.jp/mushi_2010/e/eadc2cac5065b5fa8b65fa01b6f6ac5cより引用のカラ類の混群のメンバー

画像1

②-2.http://gazo.cocolog-nifty.com/my_tiny_flower_garden/2014/11/post-fd87.htmlより引用の混群のメンバーのメジロ

画像2

②-3.https://blog.goo.ne.jp/35161219/e/3e58a179753787a49795e2780e5f6f98より引用の混群のメンバーコゲラ

画像3

   カラ類の混群とは、②-1.の写真の左上のシジュウカラ、上真中のヤマガラ、上右のコガラ、左下のヒガラ、下真中のゴジュウカラ、下右のエナガなどのそのカラの仲間と同じような生息域にいる②-2.のメジロや②-3.のキツツキの仲間のコゲラなどが秋から冬にかけて餌の乏しい時期に、姿をカムフラージュできる葉っぱが落ち、タカなどの猛禽類に見つかることが多いこの時期に、非力な小鳥たちが種を超えて混群を結成して、皆んなで警戒しあい、また餌を探すのに協力し合うのです。

③-1.https://blog.goo.ne.jp/35161219/e/3e58a179753787a49795e2780e5f6f98より引用の混群のリーダーのシジュウカラ

画像4

③-2.https://ganref.jp/m/00539573/portfolios/photo_detail/4587780より引用のサブリーダーヤマガラ

画像5

   今までのカラ類の混群に対する認識は、シジュウカラが初めて聞いた文章である鳴き声の組み合わせであっても文法構造を正しく認識し、単語即ち鳴き声から派生する文意を理解する能力を持っているという研究から、シジュウカラが警戒音の「ピーツピ」と集合声「ヂヂヂヂ」を決まった語順の「ピーツピ・ヂヂヂヂ」で聞くと警戒しながら音源に接近しますが、語順を逆転させた合成音「ヂヂヂヂ・ピーツピ」には反応しないことがわかり、この回では色んな種で実験を行いました。

④https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2017-07-28より引用の文法を操るシジュウカラの言葉の図案

画像6

   この④の図のイラストが、その模様をわかりやすく解説しています。今回はカラの仲間を集めるように実験しました。シジュウカラは秋から冬にかけて他種の鳥類とともに群れをなし、コガラのさまざまな鳴き声の意味を理解し、コガラが「ディーディー」と聞こえる鳴き声を発して仲間を呼ぶが、シジュウカラもこの鳴き声に反応して集合します。つまり、シジュウカラにとって、コガラの集合の音声の「ディーディー」はシジュウカラヤマガラのそれと同義語であると判断されます。

⑤https://www.kyodai-original.co.jp/?p=8457より引用の京都大学特定助教授鈴木俊貴

画像7

   ⑤の写真は今回のカラの仲間の言語を研究して、放送の中心人物の京都大学の研究グループの特定助教授鈴木俊貴さんです。大胆な実験をして、カラの仲間たちが言語を操ることを証明しています。それはカラ類が群れている場所に蛇のおもちゃを起き、シジュウカラや他のカラ類の幼鳥に見せていると、親鳥シジュウカラがやってきて蛇への警戒音の「ピーツピ」と鳴くと、幼鳥は同じ様に真似をし理解させ、餌が欲しい小さなコガラはタカが来たと嘘の警戒音を発し、餌を食べます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?