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第1408回 肉食の鳥

①https://pixta.jp/illustration/24923554より引用の肉食の鶏

   鳥の中でも野鳥といえば、殆どが雑食であり、植物の種子や葉、木の芽、木の実、はたまた花の蜜まで食べれば、肉類である昆虫類やミミズ、蜘蛛、節足類、魚や貝、海老蟹などの魚介類などで、また人間が与えるパンやスナック菓子、生ゴミ、生き物の死骸などを食べます。しかし、カエルやイモリなどの両生類、トカゲ、蛇などの爬虫類、同じ仲間の鳥類、小動物などの哺乳類などの比較的に大きな生き物を捕食する野鳥は肉食といえます。これらの生き物は冬場も捕獲可能です。

②https://www.google.co.jp/amp/s/tyamasemi2.exblog.jp/amp/13073657/より引用のオオタカ(体長約50〜56㌢)のドバトを捕食

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   やはり、誰もが肉食しかしない野鳥はと尋ねたとしましたら、必ず答えとして、鷲鷹をあげてくることでしょう。日本の鷲はイヌワシオオワシオジロワシカンムリワシの四種類、鷹はハチクマトビミサゴクマタカチュウヒツミハイタカサシバオオタカノスリチョウゲンボウ、ハヤブサの八種類の計十二種類が日本に生息いたします。この内の海鷲のオオワシオジロワシと、鷹の仲間のミサゴは魚が主食です。また、トビは屍肉中心、ハチクマは蜂が主食です。

③YouTubeより引用のフクロウ(体長約50㌢)のアカゲラを捕食

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   もうひとつの猛禽類にフクロウの仲間がいます。身体の大きさによって、鷲鷹に分かれているように、総称のフクロウの仲間も耳の形をした羽角の付いていない中称のフクロウと、羽角の付いているミミズクのふたつに分かれます。中称のフクロウには、呼称のフクロウがおり、シマフクロウシロフクロウキンメフクロウの四種類に、ミミズクはアオバズクコノハズクオオコノハズクコミミズクワシミミズクトラフズクリュウキュウミミズクの七種類の計十一種類です。

④https://galaxygemsmatome.blog.jp/archives/11954861.htmlより引用のモズ(体長約20㌢)のスズメを捕食

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   ④の写真はスズメを捕獲したモズです。モズは昆虫から、カエルなどの両生類、トカゲや蛇などの爬虫類、ザリガニや小魚などの魚介類、そして小鳥、ノネズミなどの哺乳類とさまざまなな生き物を食する肉食の野鳥です。体長20㌢の身体に対して、自分より身体の大きな体長24㌢のツグミや28㌢のヒヨドリまで捕獲するモズは鋭い鉤状のクチバシを持ちます。このクチバシで、これらの獲物を引き裂き、引きちぎって捕食します。ただ猛禽類になれないのは、鋭い鉤爪がなかったのです。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/burarijp.exblog.jp/amp/21323905/より引用のカワセミ(体長約17㌢)のイワナを捕食

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   これから紹介するのは、すべてが水辺に生息している留鳥の水鳥と考えてもらってもいいと思います。水鳥には二種類あり、マガモなどの鴨の仲間や雁、白鳥といった冬鳥と、カルガモオシドリなどのやはり鴨の仲間やカイツブリなどの留鳥です。これらは草食であったり、雑食であり、肉食の野鳥はいません。しかしその中でこの⑤-1.の写真のカワセミや、その仲間のヤマセミアカショウビンたちは小魚中心の肉食。また水鳥でない夏鳥のブッポウソウツバメの仲間は肉食です。

⑤-2.https://blog.goo.ne.jp/kawasemi0359/e/254382269934a66818b5a1ad0567c2abより引用のカワウ(体長約81㌢)のマスを捕食

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   その水鳥の仲間でも、⑤-2.の写真の鵜飼で有名なカワウウミウなどの留鳥の鵜の仲間や、殆どが渡鳥の鴫や千鳥、ウミネコユリカモメなどのカモメの仲間、ミヤコドリカツオドリアジサシアホウドリなんかは海辺に年中に過ごしていますので、どうしても魚や貝類、甲殻類などを食べることになります。空から水面を泳ぐ魚をホバリングして狙いを定めてダイビングで捕獲したり潜水して海中を泳ぎながら魚を捕獲するもの。また浜辺や浅瀬で貝類や甲殻類を捕獲します。

⑤-3.https://www.google.co.jp/amp/s/www.pinterest.jp/amp/pin/569001734145600488/より引用のアオサギ(体長約93㌢)のコイを捕食

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   ⑤の写真のアオサギは見事な大きさの鯉を丸呑みしようとしています。このアオサギをはじめとする鷺の仲間のダイサギチュウサギコサギゴイサギヨシゴイアマサギクロサギなどはすべて肉食です。魚は勿論のこと、カエルやザリガニ、ヘビ、時には小さな水鳥の幼鳥やヒナまでもが、空腹時のサギの餌食となります。同じ水鳥をも捕食してしまうのは、鷺はペリカンの仲間だからです。ペリカンはあの大きく広がるクチバシで、周りを泳ぐ水鳥の成鳥までも一飲みします。

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