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第1007回 鳥たちの生活

①https://sozai-good.com/illust/free-background/cute/26650より引用のイラスト

   最近ではいろんな鳥たちが、私たちの住む街でも見かけらて、鳥好きの私としては非常に喜ばしいことだと思います。しかし、私が子供だった頃と今の私の周りの環境は昔の自然豊かな頃と比べてて、どうなんでしょうか。果たして同じ自然の中に野鳥達は暮らしているのでしょうか。身近な野鳥たちの個体数が減っていく中、今まで街中などには中々お目にすることのなかったキジバトハクセキレイイソヒヨドリといった野鳥たちの都会進出。手放しで喜んでいいのではしょうか。

②http://www.tori-monogatari.com/story_detail.php?pSid=27より引用のスズメのイラスト

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    私が以前に住んでいました大阪市内の実家には、木造住宅の戦前に建てられた古い建物で、二階の窓の向こうには木戸があり、その戸袋には必ずスズメの巣があり、よく朝早くから「チュンチュン」と起こされました。スズメといえばツバメと一緒で人の住処に連れ添う様に暮らしていました。台所から流れる米粒なんかを食べて、それが今では、木造住宅が影を潜め、スズメの住処は人の家から離れた電信柱とか、コンクリート造りの排水口とか、スズメの数は減少の一途です。

③https://poromi-free.net/creature/bird/07-02-190904-feeding/より引用のハトのイラスト

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   子供の頃にハトといえば、今でいうドバトのことでした。今ではキジバトがこれに加わりますが、当時はキジバトは、別名ヤマバトと言う名の通り、街中には降りてはきませんでした。駅舎や公園、寺社仏閣にはドバトが溢れんばかりに、群れをなし、私たち子供やお年寄りから豆やお菓子を貰い、駅のホームは鳩の糞害に悩まされていました。それが各所の駅舎に鳩除け対策を施され、その数は減りましたが、今では餌不足が原因で、夜遅くまでホームにはドバトの姿があります。

④https://pixta.jp/illustration/55346968より引用のハシブトガラスのイラスト

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   今や街中でカラスと呼ばれているのは、ハシブトガラスで、皆さんもご存知のように、ゴミステーションのゴミを漁っているカラスです。確か私たちが子供の頃は街中でカラスを見かけるのはたまにしかなかったように思います。またたまにカラスが街に現れ、電信柱の天辺に止まって鳴くものなら、不吉な災いがおきるとか、死人が出るとか言われていました。当時の家庭用ゴミ処理は各家にゴミ箱があり、その中に入れ、蓋を閉めるので、賢いカラスでも蓋を開ける事はありません。

⑤https://sozai-koyomi.com/2020/03/06/baby-barn-swallows/より引用のツバメのイラスト

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   子供のころの話しばかりで恐縮ですが、春先にツバメが帰ってきて、自分の家の軒先に営巣しそうなものなら「我が家には家事が起こらないから繁栄する」と喜ばれたものでした。それが今では、全ての人とは言いませんが、やれ糞害だとか、鳴き声がうるさいとかで、ツバメ除けしたり、また時代が変わり木造住宅の減少となりました。スズメもそうでありますように、今や人の恩恵を受けていた鳥たちにとっては住宅難を迎えています。減少するのは次の世代を作らせない環境です。

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