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第1594回 身近なスズメの子育て

①https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=かわいいスズメより引用のスズメの一家のイラスト

   もうほとんどの方がご存知だと思いますスズメ。朝から「チュン、チュン」と早起き鳥のひとつです。もう私も皆さんも、田舎にお住まいであろうが、街中であろうが、また木造や鉄筋の一軒家であろうとも、またアパートやマンションであろうとも、スズメは私たちの周りに必ずいます。遠い離島であろうが、人のいるところなら、必ずスズメはいるのです。ほかの野鳥とまったく違う生息の仕方は、いくら人が住んでいても、その近くの山や森林にはいないのです。ツバメと同じです。

②-1.http://odanobuhide.blog70.fc2.com/blog-entry-1050.htmlより引用の最近のスズメの営巣

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②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20170608/k00/00e/040/238000c.ampより引用のツバメの巣を乗っ取り営巣するスズメ

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②-3.http://kaonikki256.blog74.fc2.com/blog-entry-586.htmlより引用の電柱の角柱を利用したスズメの巣

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   ある意味に於いて、他の野鳥に比べると、スズメツバメは頭が良いのかもしれません。人が住んでいるところには、天敵であるヘビやカラスもよりつきにくいと言うことを踏まえて、スズメは民家の屋根裏や戸袋に営巣していました。しかし昨今の住宅事情で、木造建築は少なくなり、②-1.の駐車場の鉄骨の角や、②-2.のツバメの巣を乗っ取ったり、また②-3.のように電柱の角柱を上手く利用したり、と大変苦労しています。しかし、イソヒヨドリやセキレイ達は巣作りを真似ています。

③https://acquaminerale.at.webry.info/201205/article_13.htmlより引用のスズメの卵

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   スズメの繁殖期は、春から夏頃にかけて行われ、一年に二回程度繁殖するようです。人に対する警戒心は強いですが、人の生活の傍で繁殖を行います。そうすることで天敵などから身を守る効果があると推測されます。一方、集団で繁殖する習性があり、二十つがい以上がいないと繁殖しません。一回の産卵数は平均して、五〜六個の卵が七割以上を占めます。つがいで抱卵し10〜12日で孵化します。ヒナは晩成性で14〜18日で巣立ちます。充分飛べるまでは親雀の世話になる様です。

④-1.https://www.google.co.jp/amp/s/kazetushin.exblog.jp/amp/23162511/より幼鳥に餌付けする親鳥

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④-2.http://bellano.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-bf7a62.htmlより引用の左はクチバシの黄色いスズメの幼鳥

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④-3.https://note.com/hiho2351/n/nb3f36266e4fcより引用の両親から教えを乞う幼鳥たち

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   ヒナから幼鳥の時期には、④-1.のように親鳥から給餌されないと、まだまだ幼鳥だけでは成長期には大切な養分でありますタンパク質を多く含んだ虫を捕獲することが出来ません。それ故につがいの親鳥が交代で給餌します。またこの時期の幼鳥のクチバシは黄色く年が若くて経験が浅いことを意味します。④-3.は街中でもよく見られる幼鳥の両親がお父さんを中心にして、二羽の幼鳥に何やら教えて、後ろの方でお母さんは見張りです。

⑤http://blog.livedoor.jp/yuki1420/archives/1064619538.htmlより引用のスズメの大家族の集団行動

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   成鳥となったスズメたちは、親からは給餌して貰えなくなりますが、その一家の縄張りに落ち着くようです。中には人間と同じく、冒険好きがいて何百㌔も離れた土地に渡るようです。しかし、殆どが⑤のように集団行動いたします。よく庭先なんかで固まって採餌していたスズメたちが、植え込みにぴょんぴょん跳ねながら隠れん坊する様子はどなたにもご存知かと思います。夏から秋にかけて街路樹などに数十〜数百羽が集まり、ねぐらを形成します。その年生まれの若鳥が多いです。

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