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第707回 仏教にお仕えの鳥たち

①https://ibispaint.com/art/655935692/?lang=frより引用の孔雀明王のイラスト

   いままで、神に関わる『鳥』を語りましたので、この回は仏教にお仕えの鳥たちを紹介していきます。まずは日本でも密教として名高い孔雀。 ⑴孔雀明王→ インドでは、毒蛇が煩悩やこの世の汚れにたとえられ、その毒蛇を撃退するクジャクは呪術的な霊力を持つと考えられていました。クジャクはまた、雨季の到来をいち早く告げることから慈雨をもたらす鳥ともいわれ、インドの国鳥にもなっています。邪欲、怒り、災害などを消し去る仏の徳にたとえられました。

②https://wakohsha.com/diary/?p=4344より引用の迦陵頻伽のイラスト

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   ⑵迦陵頻伽→上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物。サンスクリットのカラヴィンカ“kalaviṅka”の音訳。『阿弥陀経』では共命鳥とともに極楽浄土に住むとされます。卵の中にいる時から鳴きだすとされ、その声は非常に美しく、仏の声を形容するのに用いられ「妙音鳥」「好声鳥」「逸音鳥」「妙声鳥」とも意訳されるます。一般に、迦陵頻伽の描かれた図像は極楽浄土を表現していると理解され、同時に如来の教えを称えることを意図しています。

③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ガルダより引用のガルダのイラスト

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   ⑶ガルダ→ガルダの名は「飲み込む」に由来すると考えられていて、その一族はインド神話において人々に恐れられる蛇・竜のたぐいのナーガ族と敵対関係にあり、それらを退治する聖鳥として崇拝されています。これは、インドにおいて猛禽類や孔雀は蛇を食べると解釈されていたことによるものらしいです。単に鷲の姿で描かれ、人間に翼が生えた姿で描かれます、基本的には人間の胴体と鷲の頭部・嘴・翼・爪を持つ、翼は赤く全身は黄金色に輝く巨大な鳥として描かれています。

④https://ibispaint.com/art/655935692/?lang=frより引用の共命鳥のイラスト

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   ⑷共命鳥→命命鳥(みょうみょうちょう)ともいわれ、人面禽形(にんめんきんぎょう)といって顔は人の顔で、身体は鳥の姿をとっています。身体が一つで、頭が二つに分かれている鳥です。まさに名前の通り「命を共にする鳥」で、きわめて美しい声を出すという鳥です。 白鵠(びゃっこう)・孔雀(くじゃく)・鸚鵡(おうむ)・舎利(しゃり)・迦陵頻伽(かりょうびんが)・共(ぐ)命(みょう)の六種の鳥が浄土の野鳥といわれ、昼夜にそれぞれ三度ずつ、やさしく美しく鳴きます。

⑤https://pixta.jp/photo/30087110より引用の霊鷲山

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   ⑸霊鷲山→りょうじゅせんは、インドのビハール州のほぼ中央に位置する山。釈迦仏が『無量寿経』や『法華経』を説いたとされる山として知られています。山の形が空に斜めに突き出すようになっておりしかも頂上部がわずかに平らになっていてハゲワシの首から上の頭部によく似た形をしているから、こう名づけられたと言われています。あるいは山上に霊鷲が多いために名づけられたとの説もあります。和語では“わしのみ山”ともいいます。


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