見出し画像

第966回 NHK大河ドラマ 「青天を衝け」のオープニングの鳥は?

①https://news.mynavi.jp/article/20210307-seiten/より引用の「青天を衝け」のオープニング

   令和三年八月二十九日日曜日午前中の現在に於いて、新型コロナの影響をもろに受けた、毎週日曜日夜八時から始まる新一万円札の肖像になられる渋沢栄一の人生を綴った大河ドラマ「青天を衝け」が本来なら今年の一月から始まりますのに、約一ヶ月以上ずれ込んだ二月十四より、始まりました。このドラマはその直前に放送される大好きな「ダーウィンがきた!」が終了したあとで観てしまいオープニングの鳥が気になっていました。

②https://www.birdfan.net/2016/08/05/45457/より引用のウグイス(写真はオス、体長約16㌢)

画像3

   私はこのドラマの感想などを述べるつもりはありません。江戸時代から明治に移り変わり、変わりゆく日本の将来を渋沢栄一の経済活動を通じて、今の日本の礎を築く過程の物語がこのオープニングに込められています。その場面に野鳥が現れていますから、私の好奇心が動き、この野鳥は何かと調べたくなりました。本来なら前回の続編のような記事を考えていましたが、今回は敢えて、この内容で投稿しようかと思います。②は昔は「梅に鶯」のシルエットのウグイスみたいな鳥です。

③https://www.google.co.jp/amp/s/coconasa.com/seitenwotuke-mimai-tori/%3famp=1より引用の「青天を衝け」の第3回で現れたカナリヤ

画像5

   このオープニングに現れた鳥はドラマの中に出てくるのではと思って観ていましたら、第3回で、江戸城内に、病に伏していた将軍・家慶に、刑部卿となっていた慶喜が家慶からもらったカナリアを連れて見舞いに来ました。これはこの場面の一シーンで、全く関係はあるはずもなく、また第16回の栄一の恩人の平岡円四郎が、過激な攘夷思想の水戸藩士によって暗殺された時に、妻やすに伝えようとする余り、京の自宅の掛軸の鳥が鳴きながら、飛び去って行く演出があるも関係なしです。

④Twitterより引用の「青天を衝け」のオープニングの一場面のイラスト

画像4

   ④の喋るを以前には「梅に鶯」は誤りで、それはウグイスでなく、メジロでありますと申し上げても、このように叙情を表す場面に於いては不粋なことだと思います。ここでは敢えて「春告鳥」と言われるウグイスを候補に挙げます。今もそうですが、ウグイスは薮中に潜むことが多く、春先に咲く花の蜜を吸いにやってくるメジロと間違えたのです。ある意味では春先である故にウグイスかもしれませんが、④のイラストでは大きいです。

⑤-1.Twitterより引用の「青天を衝け」のオープニングの一場面

画像4

⑤-2.https://www.birdfan.net/2018/03/02/60518/より引用のイカル(体長約23㌢)

画像5

⑤-3.http://bs7.cocolog-nifty.com/canadianrocky/2017/12/post-b2a3.htmlより引用のイカルの飛行❶

画像6

⑤-4.https://marinescape.jp/wpb/archives/9131/より引用のイカルの飛行❷

画像7

⑤-1.のイラストで栄一の腕にとまっている鳥はどう考えても、ウグイスの大きさではなく、体長は20㌢を超えるとなれば、体長27㌢ヒヨドリは平安時代から親しまれた鳥ですが、波状飛行でこの⑤-1.の羽ばたき飛行ではなく、ずんぐりした体型では23㌢ムクドリ、いや鳴き声が喧しいので除外して、やはり同じ大きさのヒヨドリ同様昔から親しまれた⑤-2.〜4.のイカルは「月日星」のききなしでも有名。丁髷を結い鎖国の江戸時代末期から明治の維新には早春からさえずるこの鳥です。

   ※  今夜もNHK大河ドラマ「青天を衝け」があると勇んで記事を書きましたが、東京パラリンピック放送のため、次回放送は来月9月12日日曜日でした。


   

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?