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第1055回 有名な希少の野鳥

①https://fancy.co.jp/11869より引用のイメージイラスト

   この世の中には、希少価値がある野鳥なんて、凄く沢山いて、その表現には「絶滅危惧種」とか、それに近いものとか、日本にはたまにしか飛来しない迷鳥だとか、色んな表現で希少価値のある野鳥を紹介しています。ここにも載せても皆さんのほとんどがご存知であります野鳥もいます。例えばヤツガシラは昭和天皇の時代にひょんなことから皇居のお庭に現れ、その珍しさのあまり人気になったり、ヤマイボと別名を持つミゾゴイも多摩丘陵に現れ、NHKの取材も盛んで有名です。

②北極圏と南極圏の間を往復するキョクアジサシ(体長約39㌢)

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   この②の写真のキョクアジサシは漢字表記を「極鯵刺」と漢字が示すように、北極と南極の間を行き来する長距離渡りのカモメの仲間です。最も長距離の渡りをする鳥の一つとして知られるキョクアジサシは、一年のうちに地球の北極圏と南極圏の間を往き来し、夏の北極圏で繁殖します。非繁殖期に夏の南極周辺海域で過ごし、繁殖期には再び北極圏へ渡ります。いわば「白夜を求めて旅をする」鳥で、渡りの距離は往復32,000kmにも及びます。西日本にたまに迷鳥として飛来します。

③ビートルズで有名になったクロウタドリ(体長約28㌢)

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   ③の写真のクロウタドリは、ツグミの仲間でさえずりがうまく、その由来通りの名前の漢字表記は「黒歌鳥」でさえずるのが得意な野鳥です。ヨーロッパ西部では留鳥として通年見られますがロシアや中国では夏鳥です。日本では旅鳥またはまれな冬鳥として、北海道から沖縄県まで記録があり、特に西表島や与那国島での記録があります。そのさえずりが上手いうえ、気に入ったP・マッカトニーが「ブラックバード」として、シングル、アルバムまで出して、一躍有名になりました。

④クチバシがぐいちに合わさるイスカ(体長約17㌢)

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   先が食い違ったクチバシの④の写真のイスカはそのクチバシの形状で有名になりました。イスカの漢字表記は「交喙」「鶍」と二つありますが、大概は始めの「交喙」=クチバシの食い違ったの方になります。イスカはヨーロッパ、アジアの北部や北アメリカに広く分布し、日本には主に冬鳥として渡来しますが、年によって渡来数の変動があります。少数ですが北海道や本州の山地で繁殖します。非常に飛来する数が少なくなっていますが、このイスカのクチバシは余りにも有名です。

⑤小笠原諸島にしかいないメグロ(体長約14㌢)

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   日本固有種としてもこの⑤の写真のメグロは有名です。メグロはもうひとつの有名なメジロ(漢字表記:「目白」)に対して「目黒」で、有名になりました。日本では母島、向島、妹島しか生息しない固有種で、模式標本の産地は小笠原諸島です。メジロは名前通りに白いアイリングの「目白」に対して、メグロも白いアイリングがありますが、それ以上に逆三角形のアイマスクを付けて、それが名前の由来となり「目黒」となりました。近種としていたムコジマメグロは絶滅亜種となりました。

⑥一妻多夫で有名なレンカク(体長約55㌢)

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   ⑥の写真はレンカクです。日本では迷鳥として本州や四国、九州、南西諸島で数回観察されただけでしたが、その後記録が増え南西諸島ではほぼ毎年記録されています。夏から秋にかけての記録が多く越冬例もあるみたいです。レンカクの漢字表記は「蓮鶴」で蓮池に棲む鶴と表記されます。繁殖は一妻多夫で、卵とヒナの世話はオスが行い生息場所は氾濫の危険があるため、ヒナは孵化するとすぐに歩く事ができ、さらに泳ぐことや水に潜ることもできます。タマシギと同じく有名です。

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