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第1245回 野鳥とジャズ ⑴

①https://sozai-good.com/illust/animal/bird/chicken/59588より引用のイラスト

   クラシックの中の野鳥の曲ならば、クラシックにヴィヴァルディ、ベートーベン、モーツアルト、レスピーギなど、また前、前々回のメシアンの「鳥のカタログ」など名高いものが多いですが、私の好きなジャズの分野ではそんなに数があるとは思えません。「野鳥とジャズ」という題名は一見、縁遠い野鳥とジャズですが、意外にも面白いつながりがあります。野鳥をジャズに取り入れた音楽家のその生涯をクリント・イーストウッドが映画化したときのタイトルも『Bird』でした。

②https://www.jiji.com/sp/v2?id=jazzgiant_06より引用のチャーリーパーカー(1920年8月29日 〜1955年3月12日)

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   通称“Bird”と呼ばれたミュージシャンをご存知でしょうか。「モダンジャズの父」とも言われるチャーリー・パーカーです。アメリカ合衆国のジャズミュージシャンで、アルトサックス奏者、作曲家、編曲家。「モダン・ジャズ(ビバップ)」を創生した名演奏家として知られています。「モダンジャズの父」とも言われ、初期の頃よりヤードバードと呼ばれており、後に単にヤード、或いは、バードとも呼ばれ、ジョージ・シアリングの「バードランドの子守唄」と言う名曲も世に出ました。

③https://www.amazon.co.jp/チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル-Vol-1-チャーリー・パーカー/dp/B00000B6RBより引用

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   「バード」ことチャーリーパーカーの代表作は③の写真の「チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル-Vol-1-」だと思います。                  曲目リスト
1.  ディギン・ディズ
2.  ムース・ザ・ムーチェ
3.  ヤードバード組曲
4.  オーニソロジー
5.  フェイマス・アルト・ブレイク
6.  チュニジアの夜
7.  マックス・メイキング・ワックス
8.  ラヴァー・マン
9.  ザ・ジプシー
10.  ビバップ
11.  ジス・イズ・オールウェイズ
12.  ダーク・シャドウズ
13.  バーズ・ネスト
14.  ホット・ブルース(クール・ブルース)
15.  クール・ブルース(ホット・ブルース)
16.  リラクシン・アット・カマリロ
17.  チアーズ
18.  カーヴィン・ザ・バード
19.  スチューペンダス  

④https://www.kkbox.com/jp/ja/song/cS700I8QG5nT8D7xT8D7x0XL-index.htmlより引用のバードファーザーズが入ったアルバム

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   パーカーがなぜ「バード」と呼ばれたのかについては諸説ありますが、面白いのは自身が鳥をテーマにした曲を三つ作っていることです。その一つが「Bird Feathers」で、演奏のトランペットは若き日のマイルス・デイヴィス、彼も名盤『Round About Midnight』で「Bye Bye Blackbird」というスタンダードナンバーを演奏しています。鳥をテーマにしたジャズナンバーの中には、数は少ないものの、楽器で鳴き声を表現したデューク・エリントン楽団の「Sunset & The Mockingbird」

⑤-1.https://mysound.jp/song/639677/より引用のスカイラーク エラ・フィッツジェラルド

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⑤-2.https://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245520288より引用のBIRDS OF A FEATHER
カーメン・マクレエのアルバム

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   鳥をテーマにしたジャズを調べていると、ボーカルナンバーが結構あり、その代表がエラ・フィッツジェラルドの「Skylark」を皮切りに、鳥の曲ばかり集めたジャズボーカルのアルバムが、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンとともに、ジャズボーカル御三家と呼ばれたカーメン・マクレエの『Birds of a feathers』です。全て異なる鳥が十二種類登場し、全十二曲収録されています。   1.  Skylark(ヒバリ)
2.  Bob White(コリンウズラ)
3.  A Nightingale Sang In Berkeley Square(ナイチンゲール・小夜鳴き鳥)
4.  Mister Meadowlark(マキバドリ)
5.  Bye Bye Blackbird(クロウタドリ)
6.  Flamingo(フラミンゴ)
7.  The Eagle And Me(ハクトウワシ)
8.  Baltimore Oriole(ボルチモア・オリオール)
9.  When The Red, Red, Robin Comes Bob, Bobbin' Along(コマドリ)
10.  Chicken Today And Feathers Tomorrow(ニワトリ)
11.  When The Swallows Come Back To Capistrano(ツバメ)
12.  His Eye Is On The Sparrow(スズメ) 


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