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第1184回 身近な野鳥って

①http://birdlover.blog.jp/archives/28949911.htmlより引用の一番身近な野鳥のスズメ(体長約15㌢)

   身近な野鳥という定義にはいろんな考え方があって、本当にいまあなたの近くにいるような野鳥を身近な野鳥とする場合もあったり、また春先になって南の国に越冬のために渡っていた野鳥が帰ってきて、秋口までその姿を見るから身近なのか、また、朝起きて出勤のために最寄りの駅に通う時とか、定期曜日にゴミ置き場にゴミを出しに行く時とか、子供を連れて近所のコンビニに行く時とか、散歩に出かける道すがらに見かける野鳥とか、いろんな意味で、身近な野鳥はいるのです。

②http://doubutsuaigo.hinokuni-net.jp/wildlife/pigeon.htmlより引用の街中の路上のドバト(体長約33㌢)

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   朝起きて家の中にいても、ベランダの外から「チュンチュン、チュンチュン」の鳴き声が聞こえたら、それはあなたの家の何処なのか、または一番近いあなたの家の近くの電柱の角柱なんかで巣を構えている①の写真のスズメです。スズメは民家の周りにしか住まない野鳥なんです。そのスズメと似ているのは②の写真のドバトです。駅の周りのロータリーやホームに人が歩いていようが、電車を待っていようが、慌てて飛び立つ事もなく、人の足元をうろうろ歩き周り、餌を貰います。

③https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20190804/k00/00m/040/056000c.ampより引用のゴミ置き場に群がるハシブトガラス(体長約56㌢)

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   ここで今までの野鳥のおさらいをしてみますと、スズメには厳密にいいますと、スズメニュウナイスズメの二種がいますが、いまの日本ではニュウナイスズメの生息は特定され、とても身近とは言えません。鳩は三種いて、どこの街の人が集まる場所にいるドバトに、街中に進出してきたキジバトは集団行動はしませんが、単独及びつがい行動でも身近な野鳥の仲間に入ります。もう一種のアオバトは身近な二種の鳩とは違い、今でも山にいて別名のヤマバトはやはり似合っています。

④https://millefeuille.jp/トリ/駐車場を歩いているトリがいたらセキレイかもし/より引用のコンビニの駐車場にいるハクセキレイ(手前がオス、奥がメス共に体長約21㌢)のつがい

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   その他にも③の写真のカラスは正式名称をハシブトガラスといいます。このカラスも身近な野鳥の部類に入りますが、やはりもう一種の身近なカラスのハシボソガラスがいます。この二種のカラスのねぐらは同じことが多いのですが、ハシブトガラスはビルの立ち並ぶ街中、ハシボソガラスは植物性の採食が多いので、山の麓や田園に採餌の場を設けます。また④の写真のセキレイの正式名称はハクセキレイです。キジバトのように街中に進出してきました。セキレイも三種がいるのです。

⑤https://note.com/hiho2351/n/n89f281c85d25より引用の集団で地上採餌するムクドリ(体長約24㌢)

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   セキレイには④のハクセキレイに、従来は河辺の中に生息するセグロセキレイや、もっと水の綺麗な上流にいるキセキレイの三種に分かれます。セキレイは全般的に水辺の野鳥とされてきましたが、本来から地上採餌の強い野鳥ゆえ、小さな虫人の落としたパン屑、スナックの部類も食べます。ハクセキレイは身近です。同じく地上採餌の強い野鳥に⑤の写真のムクドリがいます。セキレイとは違い、こちらは集団制の強い野鳥です。コムクドリホシムクドリは身近でないです。

⑥https://blog.goo.ne.jp/miracle_nature_amami/e/72cd81617cb3f2260462c0520d0129bdより引用のマンションの通路をねぐらにするイソヒヨドリ(体長約25㌢)

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   街中に進出してきた野鳥には、山から引っ越してきた古くはハシブトガラスキジバトがいます。また川などの水辺から街中に進出してきたハクセキレイムクドリなんかは山の裾野から街中の駅のロータリーに大集団でねぐらを作って、社会的な糞害や騒音問題に発展しました。ムクドリが集団をつくり、その群れの大きさは何か一つの大きな生き物のようです。ハクセキレイのように街中に進出してきた野鳥に⑥の写真のイソヒヨドリもいます。磯と名のつくように海辺の鳥山です。

⑦http://www.forest-akita.jp/data/bird/41-hiyodori/hiyodori.htmlより引用の鳴き声で存在感をアピールするヒヨドリ(体長約28㌢)

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   イソヒヨドリはよくヒヨドリと付きますから、⑦の写真のヒヨドリの仲間と思われがちです。しかしイソヒヨドリはヒタキやツグミの仲間です。大変さえずりが上手な野鳥で、さえずるのはオスだけではなく、メスもさえずります。また面白いことに、海辺に住んでいるのは日本だけで、世界的には高山の岩場に生息しています。その癖からか街中では、⑥の写真のように、ビルやマンションなどの人工物にねぐらや営巣するなど、やはり硬い岩場に似た場所を生活圏にするようです。

⑧https://suyakinh.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-236d.htmlより引用の公園の高いところから縄張りを守るモズ(体長約20㌢)

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   イソヒヨドリのメスが、ヒヨドリと似ているからと名付けられたイソヒヨドリ。その仲間の由来のヒヨドリイソヒヨドリやセキレイと同じく、単独行動か、つがいでの行動を好みます。スズメやハト、カラスのような地上採餌の野鳥と違い、樹上採餌の代表的な野鳥です。わたしはヒヨドリツバメが地上を歩いて採餌しているのをあまり見たことがありません。そのヒヨドリがなぜ身近だというとあまりにその鳴き声が大きく、「ヒーヨ、ヒーヨ」と単純な鳴き声で覚え易いです。

⑨https://papageno620.blog.fc2.com/blog-category-133.htmlより引用の電線によくいるシジュウカラ(体長約14㌢)

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   また、身近な野鳥の存在に⑧の写真のモズと、⑨の写真のシジュウカラがいます。最近では住宅街にも進出してきたシジュウカラですが、背の高い樹木が植えられた緑のある公園にはモズと共にいます。モズは秋深くなるや縄張り宣言のため、冬に備えての食料確保の高鳴きをします。「キチキチキチ」と甲高い声を一番高所で行います。シジュウカラは当初には春の野鳥とされていました。最近は年中見ることができる野鳥で、樹上で「ツィピーツィピーツィピー」と知らせてくれます。

(番外)  http://wanomisehiyori.com/?p=4004より引用の春先に露出度の高いウグイス(オス体長約16㌢、メス体長約14 ㌢)と右メジロ(体長約12㌢)

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   私たちが身近だと思っても一年を通して見れず、ある一定の時期にしか見れない野鳥に渡り鳥がいますが、渡鳥でなくてもその存在がある一定の期間にしか存在を示さない野鳥に番外の写真右側の写真のメジロと、左側の写真のウグイスがいます。メジロシジュウカラに続いてやや街中に進出してきましたが、身体が小さいせいか目立ちません。ウグイスと同じ早春に身近になり、メジロは低木の梅の木の花の蜜を吸いにきたり、ウグイスに於いては「ホーホケッキョ」の存在感です。

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