見出し画像

第2073回 英語でもききなし

①https://toriha.net/info/no5_toriha_kikinashi/より引用のききなしのイラスト

   ①のイラストは鳥のききなしのイラストです。大昔から、つくづく鳥を観察している日本人はなんて偉い民族であると思います。当たり前となったウグイスの「法、法華経」から始まり、あんな早口のツバメのさえずりを「虫食って、土食って、渋い」とか、有名なホトトギスの「特許、許可局」と単なる名詞に置き換えたり、ホオジロの「一筆啓上仕り候」の日本人しか表現することの日本人ゆえの文章に置き換えたり、はたまた今回には、日本語以外の言葉にしたり、大変です。

②-1.https://www.birdfan.net/2017/03/10/50865/より引用のチューしたいアカハラ(体長約24㌢)

画像1

②-2.http://maroleopie.blog118.fc2.com/blog-entry-388.htmlより引用の日本にはいないから英語のききなしが上手いウタツグミ(体長約23㌢)

画像10

   この項の二種は共に「達磨さんが転んだ」でお馴染みのツグミの仲間です。また兄弟みたいな中にはシロハラもいます、漂鳥であります②-1.のアカハラは、何処をどうしましたら、こんなききなしがでてくるのか「カモン、カモン、チュー」ってやっぱり繁殖期に早くつがい相手のメスが欲しいでしょうね。そんなアカハラの海の向こうの仲間にはヨーロッパで繁殖し、アフリカに越冬します美声のウタツグミがいます。ききなしは英語で、「Peter,peter,peter,bopeep,bopeep,bopeep,bopeep」(ピーター、ピーター、いないいないバア)なんて、赤ちゃん想いかもしれない優しさです。

③-1.https://www.birdfan.net/2018/05/25/62628/より引用のジェンダーをききなしするオナガ(体長約36㌢)

画像2

③-2.https://www.birdfan.net/2019/04/12/69928/より引用のコーヒー通のイカル(体長約23㌢)

画像3

   ③-2.の写真は最近では生息数がめっきり減ってしまいましたカラスの仲間のオナガです。前回に自分の英名の「ジェイ」を自己紹介致しますカケスもカラスの仲間ですから、やっぱり知能指数は高いです。それをいまの現代社会的を象徴させるかのように「ゲェーイ、ゲイゲイゲイ」とジェンダー問題を叫びます。③-2.の写真は、あの美しい女流作家として一世風靡致しました清少納言の「枕草子」(第四十一段「鳥は」)には好ましい鳥の一つとして「頭赤き雀、いかるがの雄鳥、たくみ鳥と紹介されるくらいに、古代からの博識あるイカルは、何と片言ながら単語で「キーコーヒー」

④-1.https://www.birdfan.net/2018/04/20/61740/より引用の容姿の割にロマンチストなウズラ(体長約20㌢)

画像4

④-2.https://www.birdfan.net/2019/07/26/72496/より引用のちょっとこいで有名なコジュケイ(体長約27㌢)

画像10

   カラスの仲間がききなしをすることは、やはり知能指数が高いんだと思います。しかしこの項のキジの仲間が英語でききなしをするなんて凄いの一言です。④-1.の写真は、スーパーの卵売り場で見かけるしかない、ざる蕎麦や盛り蕎麦には欠かせない卵の親のウズラです。その小さな鳥のききなしはなんとロマンチックなことか「wet my lips」は「唇を濡らして→キスをして」なんだとか。でもその鳴き声はささやくように鳴きますので、大きな鳴き声ではないでしょう。それに比べて大きな鳴き声でききなすのは、狩猟目的のため野に放たれました④-2.写真のコジュケイです。

⑤-1.http://www.yamatabi.net/main/zukan/yacho/izb0477.htmlより引用の日本にはいないキアオジ(体長約17㌢)

画像6

⑤-2.http://www.nagaimasato.com/works/torikunzukan2/kigasirasitodo.htmlより引用の北米のキガシラシトド(体長約16㌢)

画像7

⑥-1.https://www.birdfan.net/2021/05/14/82254/より引用の単語の文法だけでなく英語も話すシジュウカラ(体長約14㌢)

画像9

⑥-2.https://www.birdfan.net/2019/12/06/75242/より引用のこれでも英語かキバシリ(体長約14㌢)

画像10

   ⑥-1.の写真は最近では街中の住宅街でも一年中見られるシジュウカラです。この鳥は文法を操り、種を超えたカラの仲間でありますヤマガラコガラゴジュウカラなどと冬の餌が乏しい時期に混群を繰り出し、仲間を誘導致します。そんな共通語を理解して、ききなしも英語で鳴きます。そんな皆んなを誘導するような先生みたいなシジュウカラは「teacher teacher」と自分のことを自慢しているのでしょうか。そのシジュウカラ率いる混群にも参加して、木の幹に縦にとまり、登る姿から名付けられましたキバシリは、非繁殖期にもつがいで行動することが多いので、英語でききなすときも「なるほど弱虫」というか寂しがり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?