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第782回 鳥の四字熟語 ⑴

①https://www.amazon.co.jp/ことばの世界を広げる-四字熟語-キッズレッスン-汐見-稔幸/dp/4533100856より引用の四字熟語表

   日本は漢字のお国でやたらと熟語が存在します。二字熟語は当たり前、三字熟語、よく考えたなあと思うのが、四字熟語。あなたはどれだけ知っていますか?わかる分だけでもいいから列記せよなんて言われたら「絶対絶命」って答えるしかありません。そんな難しく四字熟語の中にも野鳥は必ず登場しています。やはりこの世界には野鳥と人間は切り離せないことは明白です。ざっと調べてみただけでも、七十七の四字熟語が存在します。皆さんはどのくらいご存知でしょうか。

②https://idiom-encyclopedia.com/isekinityou/より引用の「一石二鳥」

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    (あ行)  1.愛屋及烏(あいおくきゅうう)→人を愛すると、その家の屋根にいる烏まで好ましく思えるから、愛する人の全てが好ましく思えること。2.哀鴻遍野(あいこうへんや)→野のいたる所に、悲しげな鳴き声をあげている雁がいる意から、悲痛な叫び声をあげて、多くの難民がいたる所に溢れているさまをいう。3.鴉雀無声(あじゃくむせい)→鴉や雀など鳥の鳴き声が聞こえないので、ひっそりして声ひとつない静寂の形容。4.一雁高空(
いちがんこうくう)→一羽の雁が群れから離れて、一段と高く飛んでいてその孤高の境地のたとえ。5.一石二鳥(いっせきにちょう)→一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に仕留めるの意から、一つの行為で、二つの利益を得ること。6.鷸蚌之争(いつぼうのあらそい)→競り合っているうちに、第三者に利益を奪われることのたとえ。

③https://blog.goo.ne.jp/nisikoku2kudamatu16ari5/e/169b99b557c706b593604538c0388f03より引用の「烏合之衆」

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   (あ行)  7.烏合之衆(うごうのしゅう)→烏の群れのように統制も規律もなく、ただ数だけ多く集まっただけの集団。8.烏兎怱怱(うとそうそう)→月日があわただしく流れ過ぎていくたとえ。9.雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)→雲のように散り、鳥のように消え去る意から、瞬くまに跡形もなく消えてしまうこと。10.雲中白鶴(うんちゅうはっかく)→世俗を超越した高尚な境地にいる人、高潔な人のたとえ。11.鴛鴦之契(えんおうのちぎり)→夫婦の仲が極めて睦まじく、夫婦の絆が非常に堅いこと。12.燕雀鴻鵠(えんじゃくこうこく)→小人物には大人物の考えや大きな志などわからないことのたとえ。13.鳶飛魚躍(えんびぎょやく)→鳶が空を飛び、魚が淵に躍る意から、万物が自然の本性に従って、自由奔放に楽しんでいることのたとえ。また、君主の徳などが広く及び、世の中をうまく治めていること。

④https://blog.goo.ne.jp/63suitabijin/e/8e36fb5f15b710a674bf01614533c5ccより引用の「鴛鴦夫婦」

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   (あ行)  14.鳶目兎耳(えんもくとじ)→鳶の目は遠くのことまで目ざとく見つけることができ、兎の耳はどんな小さな音もよく聞こえるという意で、そのような目と耳を持った鋭い人。15.鴛鴦夫婦(おしどりふうふ)→どこへ行くにも一緒で仲の良い夫婦。                                                                  (か行)  16.鶴寿千歳(かくじゅせんざい)→鶴は千年の寿命を保つ意から「鶴寿」は鶴の寿命。長命、長寿のこと。17.鶴髪童顔(かくはつどうがん)→老人が鶴のように白髪で、血色のいい顔をしている意から老人が元気であること。「鶴髪」は鶴の羽毛のように真っ白な髪。18.鶴立企佇(かくりつきちょ)→鶴が立っている姿のように、首を伸ばしつま先立って待ち望むように見える意から、待ち遠しく思うこと。19.家鶏野鶩(かけいやぼく)→家に飼っている鶏を嫌って、野生のアヒルを好む意から、古いものを嫌い遠ざけて、珍しくて新しいものを好むたとえ。   

⑤https://sp.seiga.nicovideo.jp/seiga/#!/im3109644より引用の「花鳥風月」

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  (か行)  20.花鳥月露(かちょうげつろ)→花と鳥と月夜におりる露。自然の美しい景色のたとえ。21.花鳥諷詠(かちょうふうえい)→花や鳥など四季折々に移り変わるありのままの自然界や人間の生きていく姿を、客観的に素直に詩歌に詠みあげていくこと。22.花鳥風月(かちょうふうげつ)→咲きにおう花、空に舞う鳥、そよぐ風、秋の名月など自然の美しい風物をさす。転じて、自然の風物を対象に詩歌を詠み、絵を描いたり、風流を楽しむこと。23.鷽鳩笑鵬(がくきゅうしょうほう)→鷽鳩はウソやハトなどの小鳥。鵬はホウで大鳥。愚かな小人の心で賢明な大人の心を理解できないたとえ。24.烏之雌雄(からすのしゆう)→烏は雄も雌も色が黒くて判別しにくいという意味から、人の心や物事の善悪の判定は難しいということのたとえ。

⑥https://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/49bead5d272cecbeb474352aacdeaf09より引用の「鳩居鵲巣」に関わる鳩居堂の家紋

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    (か行)  25.閑雲野鶴(かんうんやかく)→大空を静かに流れる雲と、広い野に遊ぶ野生の鶴の意から世俗にわずさわれず、自由にのんびり悠々と過ごす境遇のたとえ。26.関関雎鳩(かんかんしょきゅう)→夫婦睦まじく仲が良いこと。27.亀鶴之寿(きかくのじゅ)→鶴は千年、亀は万年といわれるように、どちらも長生きすることから長寿のことをいう。28.鳩居鵲巣(きゅうきょじゃくそう)→鳩は巣作りが下手で、巣作りの上手な鵲の巣に住み、卵を産む意から、女が嫁いで夫の実家にいることのたとえ。転じて、努力しないで他人の地位や権力を横取りすることのたとえ。29.鳩首凝議(きゅうしゅぎょうぎ)・鳩首謀議(きゅうしゅぼうぎ)→額を寄せ合って熱心に相談、討議すること。「鳩」は集める意。「鳩首」は頭を集めることで、人々が集まり額を突き合わせる意。「凝議」は熱心に議論すること。「謀議」は計画を相談すること。

⑦https://idiom-encyclopedia.com/kinzyusoumoku/より引用の禽獣草木

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   (か行)  30.窮鳥入懐(きゅうちょうにゅうかい)→窮地に追い詰められて、人が助けを求めすがること。窮地に陥った人が助けを求めてきたら、どんな事情があっても見捨てずに助けてやるのが人の道である、ということのたとえ。31.牛刀割鶏(ぎゅうとうかっけい)→鶏をさばくのに牛を切る大きな包丁を用いる意から、小さなことを処理するのに、大げさな手段や方法を用いることのたとえ。また、それらを戒めたことば。32.金烏玉兎(きんうぎょくと)→太陽と月をいう。「金烏」は伝説上で太陽に住むという三本足の烏。転じて、太陽のたとえ。「玉兎」は伝説上で月に住むという兎。転じて月のたとえ。33.禽獣草木(きんじゅうそうもく)→鳥獣と植物。命あるものすべて。34.欣喜雀躍(きんきじゃくやく)→思わず小躍りするほど、大喜びすることのたとえ。

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