見出し画像

第1396回 新しく街中にやって来た野鳥

①https://www.photolibrary.jp/img669/377777_5888297.htmlより引用の街中のイラスト

   人間は自分たちが住みたい所は、山であろうが、野であろうとも、開発の名のもとに置いて、自然を破壊してでも、自分たちの良いように住まいを確保します。しかし、野生に住む動物や野鳥たちは、その人間のために自分たちが住んでいた場所を奪われ、その場所で採餌も出来なくなり、絶滅の道を選ぶしかなかったものもいれば、たくましく人の住む街中まで、生活範囲を広めることが出来たのは、他ならぬ野鳥でありました。熊や猪が人里に降りてきても、駆除されるのがおちです。

②-1.http://o-little-place.blog.jp/archives/35224627.htmlより引用の電信柱の角柱に営巣するスズメ

画像1

   最近では、街中にスズメが見かけないと良く聞かされます。私たちの年齢の人間は、子供の頃には朝は窓辺の方から、スズメの「チュン、チュン」の鳴き声が目覚ましのようなものでした。それでも起きなかった時には鳩の「クックル、クックル」の鳴き声です。今の目覚まし時計はヒヨドリの「ヒーヨ」の甲高い鳴き声に起こされます。随分と時代は流れました。住宅事情によって、スズメは民家に巣作りが出来ずに、②-1.の写真の様な電柱の角柱とか、ツバメの巣を掠奪したりです。

②-2.https://www.ryoutan.co.jp/articles/2019/06/89036/より引用の人工巣のツバメの子育て

画像2

   そのスズメにつがいが力を合わせて、営巣した子作りのための巣を奪われる羽目になっているそのツバメも、街中では全く見られない地区も出て来ました。ツバメの生息する条件はまずは田んぼがあって、その泥を今まで産まれ育った民家の軒先にまるで土塀を作るかのように、間に枯れ草やわらなんかんかを混ぜ込んで営巣するのですが、田んぼの減少や消滅、並びに新建材を使った民家には、今まで通りに作ることが出来なくなり、②-2.のような人の手を借りた人工巣になります。

③https://dobutsu-irasuto.aerobaticapp.com/ninegu-カラス-ゴミ-イラスト-無料より引用のゴミステーションとハシブトカラス

画像3

   スズメやハト、ツバメなんかは、自分たちの親が子供の頃から、身近な存在だったと思いますが、いまや、街中でカラスと呼べるのは二種のカラスのうちでは、ハシブトガラスだと思っています。ハシボソガラスは街中には余り見かけません。しかしその※ブトにしても、私たちの時代の子供の頃には見かけませんでした。しかし、蓋付のゴミ箱から、ナイロン袋に入れ物が変化した時より増え、またそのカラス対策として、③の写真のようなゴミステーションに管理してから減りました。

   ※ブト→ハシブトガラス

④https://www.google.co.jp/amp/s/suzumeyama.exblog.jp/amp/27908353/より引用のメジロ(左)とシジュウカラ(右)

画像4

   この④の写真に一緒に写っているメジロシジュウカラは、これから街中に進出して行くかどうかの野鳥だと思います。もう現にシジュウカラは、街中のビル街にこそはいませんが、公園や街路樹なんかには年中見かける野鳥となってきましたし、メジロは年中見られませんが、春先から秋口にかけて、以前より非常に数は増えているように思います。春先のつがいでの行動から、秋口の群れでの活動がそれを証明しています。二種が街中に現れたのは、自然回帰への植樹だと思います。

⑤-1.https://note.com/hiho2351/n/n687f872415e9より引用の都会に進出中のイソヒヨドリ

画像5

⑤-2.https://www.angel-f.com/himawariblog/?p=43744より引用のコンビニ前のハクセキレイ

画像6

⑤-3.https://blog.goo.ne.jp/cello0501/e/b30514e639b6f00488375511eaf8b08dより引用の街路樹でも見られるコゲラ

画像7

   ⑤-1.の写真のイソヒヨドリは最近どんどん、街中に進出中の野鳥だと思います。原産の地域では標高二千から四千の高度に生息する鳥が日本では磯辺に、そしてビル街へと。⑤-2.のハクセキレイも以前は水辺の野鳥だったのが、私たちが通る道をとことこ、とことこ歩き始め、いつの間にかコンビニの常連客に。最後の⑤-3.のコゲラはキツツキの仲間であるにも関わらず、冬場にシジュウカラなどのカラ類の混群に参加することが多いからか、これからが街中への進出かも分かりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?