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第1498回 日本のヒヨドリの仲間

①https://www.printout.jp/CL/CRT/WB/011/CL-CRT-WB-011.htmlより引用のヒヨドリのイラスト

   ヒヨドリほど、日本に相応しい野鳥であると言えますのは、漢字表記も一字の「鵯」と、身体の容姿を当て字にしたような「白頭鳥」と表現が面白いです。その生息は日本、サハリン、朝鮮半島南部、台湾、中国南部、フィリピンの北部のルソン島に分布します。日本国内では留鳥または漂鳥としてごく普通に見られ、他の地域での生息数は少ない不思議な鳥です。漂鳥としてのヒヨドリは渡りが有名です。ヒヨドリ独特の波状飛行で、猛禽類の攻撃を抑える為に水面ギリギリに飛びます。

②https://www.birdfan.net/2017/11/24/57087/より引用のヒヨドリ(体長約28㌢)

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   毎回ヒヨドリを紹介するときにヒヨドリの街中での生息をお話しします。私たちが子供の頃には、身近にヒヨドリは生息していませんでした。ハシブトガラスキジバトハクセキレイ、そしてイソヒヨドリのように近年に進出してきたのです。一説には朝鮮半島より、昔は冬鳥として飛来していたものが、日本の気候に馴染んでそのまま居座り留鳥となったようです。しかし、寒冷地に住むヒヨドリは冬には南下する漂鳥でもあります。どんどん進化していまの現状のヒヨドリがいます。

③http://opipo.blog.fc2.com/blog-entry-139.htmlより引用のイソヒヨドリのつがい(体長左側がオス、右側がメス、共に体長約25㌢)

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   そのヒヨドリと同じように身近な野鳥に同じく「ヒヨドリ」と名前がついているのが、③の写真のイソヒヨドリです。写真ではつがいを載せています。イソヒヨドリの名前の由来は「磯にいるヒヨドリ」です。そしてイソヒヨドリのメスがヒヨドリに似ているからです。他にも、キジのメスに似ているから名付けられたキジバトなどがいます。この例でも「キジ」と付いているからキジの仲間ではありません。イソヒヨドリのオスをみてわかるように、ヒヨドリの仲間ではありません。

④-1.https://www.y-mainichi.co.jp/news/29642より引用のオガサワラヒヨドリ(体長約28㌢)

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④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/shokoa-a-a/entry-12220348919.htmlより引用のリュウキュウにヒヨドリ(体長約28㌢)

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④-3.http://toriyan99.blog.fc2.com/blog-entry-178.htmlより引用のタイワンヒヨドリ(体長約27.5㌢)

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   いま日本に生息しているヒヨドリの仲間はと言うことになりますと、八種類がいます。オガサワラヒヨドリ、ハシブトヒヨドリ、ダイトウヒヨドリ、アマミヒヨドリ、リュウキュウヒヨドリ、イシガキヒヨドリ、タイワンヒヨドリです。④-1.はオガサワラヒヨドリからリュウキュウヒヨドリと南下する毎に身体の色は濃くなります。この現象をグロージャーの法則といらしいです。また名前がタイワンヒヨドリと名づけられていますが、与那国島に生息します。同じ名の植物もあります。

⑤-1.https://www.birdfan.net/2011/07/08/15368/より引用のシロガシラ(体長約19㌢)

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/kanon10.exblog.jp/amp/22048371/より引用のクロヒヨドリ(体長約25㌢)

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   ⑤-1.の写真のシロガシラは、日本では南西諸島に限定して生息しますが、日本国外では、台湾、中国南部を中心に多数生息しています。他のヒヨドリと体長を比べても身体は小さく、容姿も他とは違います。しかし、ヒヨドリではさえずりが上手です。⑤-2.の写真のクロヒヨドリの分布は、台湾、中国、マダガスカル、アフリカです。このクロヒヨドリも他とは違う容姿です。台湾に生息しているヒヨドリは白い身体と黒い身体に分かれます。なぜかクロヒヨドリはさえずりは下手です。


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