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第1330回 野鳥の別名 ⑴

①http://blog.livedoor.jp/gorosuke86/archives/cat_124926.html?p=3より引用の野鳥の別名

   人にもいくつかの名前があります。当たり前のことに本名は誰にでもあり、結婚した女の人には夫婦別姓もありますが、嫁ぎ先の名字になったり、身近な家族や学校、職場なんかで付けられるニックネームや、芸能人なら芸名、飲食店に勤める方なら源氏名、作家や漫画家ならペンネーム、私たちネットへの投稿者にはハンドルネームなど、二つ以上の名前は存在するはずです。当然に鳥類でも、学名、英名、日本名、昔の古名など鳥類は人間よりも一つ多い三つの名前を持っています。

②https://dot.asahi.com/photogallery/archives/2017051100050/2/より引用のヒスイのようなカワセミ(体長約17㌢)

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   今回は色んな鳥の別名を紹介します。②の写真はカワセミです。古くは『ソニドリ』と呼ばれでいました。仲間にはヤマセミアカショウビンがいます。この三種を三兄弟としたような、カワセミは『アオショウビン』ヤマセミは『シロショウビン』アカショウビンはそのままみたいです。また、ヒシクイと言うのはオオヒシクイのことで『オオカリ(大雁)』とか水に浮かんで休んでいるから『ウカリ(鴻)』と別名があります。また『シジュウカラガン(四十雀雁)』の正式名はカナダガン

③https://www.birdfan.net/2020/04/03/78626/より引用の何時も仲睦まじいメジロのつがい(左側がオス、右側がメス共に体長約12㌢)

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  タヒバリという野鳥は"ひばり"と言う名前がついていますが、ややこしいことにセキレイの仲間です。その別名は『イナヒ(稲雲雀)』で、ひばりが略されています。しかし田畑にいるから"稲"は付いてます。セキレイと同じように地上採食のムクドリは何時も集団行動していますので『ムレキドリ(羣来鳥)』と呼ばれています。③の写真は「ちょうべい、ちゅうべい、ちょうちゅうべい(長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛)」のききなしで有名なメジロの別名は姿と違い『シュウガンジ(繡眼兒)』みたい。 

④https://www.birdfan.net/2020/03/06/77819/より引用の景色に同化する妖怪と呼ばれるトラツグミ(体長約30㌢)

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   ちょっとカラフルなカラスの仲間の厳つい顔のは英名の"ジェイ"も有名で、樫の実が好きで『カシドリ(樫鳥)』も有名です。④の写真はトラツグミです。万葉の時代から「ヒュー、ヒュー」と気色悪い鳴き声で妖怪「ヌエ(鵺)」は有名で、顔に似合わない『オニツグミ(鬼鶫)』とも。さえずりの上手いイソヒヨドリは、ツグミの仲間で『イソツグミ(磯鶫)」は妥当なところ。またシロハラの英名は『パールトラッシュ(青白い鶫)』。本家のツグミは日本では鳴かない口つぐみ、別名は『チョウマ(鳥馬)』

⑤https://www.birdfan.net/2019/07/26/72376/より引用の時期によっては白くもなるアマサギ(中央の一羽は幼鳥、体長約50㌢)

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   夏に繁殖期になれは、⑤の写真のように飴色の羽に換羽するアマサギ。幼鳥期や非繁殖期には前身白くなって、コサギなどと同じく白鷺になります。そんなアマサギの別名は『ショウジョサギ(猩々鷺)』。また沢山のヒナを引連れる引越しが有名なカルガモは留鳥であるので『ナツガモ(ナツガモ)』。日本固有種とされる人懐っこいヤマガラシジュウカラヒガラなどのカラの仲間です。カラと言うのは[雀]を表し、ヤマガラは[山の雀]と言うことで、別名も『ヤマガラメ』です。

⑥スズメと同じく人に身近な渡鳥のツバメ(体長約17㌢)

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   スズメと同じく私たちの身近な渡鳥の⑥の写真はツバメです。昔から季節を表す暦の七十二候でもその当時の名前が載ってます。その古名は『ゲンチョウ(玄鳥)』と第十三候と第四十五候に記されます。また別名を『ツバクラメ(燕)』です。本家のヒバリウグイスと並ぶ春告鳥です。その季節がらか、別名は『ヒハルドリ(日晴鳥)』です。⑤のアマサギとは違い一年を通じて白い身体のコサギは、チュウサギダイサギと三種が[白鷺]です。そのコサギの別名は『イッパイサギ(一杯鷺)』です。

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