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第1093回 野鳥の渡り

https://www.kotorinoouchi.life/wildBirds/type.htmlより引用のツバメの渡りの路線図

   私が鳥に憧れた理由の一つに自由に空を飛べ、自分の思うままの場所に行けるということです。行くてに川があろうとも、山があろうとも飛び越えられて、自分の目指す場所までひとっ飛びというところが、鳥の魅力だと思っています。その鳥の空を飛べるという能力を人間は長い長い時間をかけて、現在の飛行機やヘリコプターという文明ね力を築き上げできました。いま人間は大空だけでは飽き足らず、宇宙まで羽ばたきだしました。

http://kawasemi.main.jp/research/tubame/answer2.htmlより引用のツバメの渡りの海洋図

   その鳥は今でも、人がなし得ない、文明の利器などを使わないで、身体一つで、遠距離間を行き来出来る能力を持っています。それは夏鳥と冬鳥にまつわる渡りです。しかしなぜ鳥は渡りをするのでしょう。季節によって住む場所をかえるなつと冬の渡鳥。なぜ危険も多いのに、わざわざ遠くへ、またなぜ目的地へ正確に辿り着けるのでしょう。①のイラストは皆さんもご存知の渡鳥のツバメの越冬地である地域から、生まれ故郷の日本の海洋図をツバメの眼からみた感じで描いてます。

③http://yusato.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-7e15.htmlより引用のヒヨドリの関門海峡での渡り

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   また日本で繁殖し、新しく家族になった若鳥を引き連れて、またも秋口の9月中旬から、繁殖を終えたツバメの一家を構成する群れが今度は越冬のために②のイラストのように冬でも暖かく、主食である虫もいる南の国に渡って行きます。渡鳥は地球の南北を移動しています。北半球では、春夏は北で子育てし、秋冬は温かい南で過ごします。春夏に南から日本へ渡わたってくる鳥を「夏鳥」、秋冬に北から日本へ渡わたってくる鳥を「冬鳥」といいます。秋口には冬鳥と入れ替わります。

④https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/dabbler.htmlより引用のカモの予想図

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   冬鳥で目立つのは身体の大きな水鳥たちです。カモの仲間が渡鳥の冬鳥です。北半球で繁殖し、日本などの南半球で、越冬するのです。どなたにも目につきやすいのは、大きな溜池や湖畔などにぷかぷかと泳いでいる姿を見たことは誰にでもあると思います。ツバメのように街中に生息することがないので、普段の生活ではあまり目につきにくいと思います。マガモコガモ、オナガガモなど、淡水鴨と海水鴨にわかれます。カモでもオシドリカルガモは年中生息する留鳥のカモです。

⑤https://m.huffingtonpost.jp/2016/01/05/giant-bird_n_8914494.htmlより引用のムクドリの群れ

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   ③の写真はヒヨドリの渡りです。ヒヨドリは留鳥でもありますが、山口県の山沿いに棲むヒヨドリは漂鳥といい、国内で渡りをします。またスズメは若鳥の頃に集団で短距離の渡りをすることもあります。雁や鴨の仲間のように猛禽類から防御のために夜中に渡るもの。またキョクアジサシなど長距離の渡りの途中に一休みする旅鳥。中には迷い込んだ迷鳥。色んな渡りを鳥たちは生きていくために行います。間違ってはいけないのはムクドリみたいに群れて飛ぶことと渡りは違います。

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