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第1348回 アイリングのある日本の野鳥

①https://lindel.jp/cat04/chikoe-chaurepo-sheliqueより引用の人のアイリングじゃない、アイライン

   ①の写真は女性の化粧のひとつのアイラインをしたあとの眼元の写真です。二重まぶたに長過ぎないまつ毛が印象的で、眼下にはほんのり薄水色のアイシャドウが良く似合っています。人は色んな場所や時に応じて、色んな化粧をして、人によっては別人かのような変身ぶりを披露してくれます。それに対して、前回に紹介致しました冠を被った野鳥の中に、名前こそ恐ろしいヘビクイワシなどはこの写真の女性よりもまつ毛がカールされて長く、それこそ化粧できれば別鳥に変身です。

②-1.http://sasage-turibori.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-97f0.htmlより引用のメジロの眼のアップ

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②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/dc.watch.impress.co.jp/docs/interview/olympusprolens/1201/645/amp.index.htmlより引用のオシドリのアイリング

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   白いアイリングの鳥というと、私は春先になれば街中の梅の木や桜の木の花の蜜を吸いにやってくる②-1.のメジロを思い浮かべます。アップの写真を見るだけでもうメジロってわかるくらいのアイリングの白さです。英名も"Warbling white-eye"  ②-2.はこれもお馴染みの「鴛鴦夫婦」で有名な綺麗なオシドリです。眼の周囲から後頭にかけて白い筋模様が入っているため、ご覧のように白いアイリングは目立ちにくいとは思いますが、縞模様の白さより、さらに濃い白になって綺麗です。

③-1.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ケイマフリよりケイマフリの白い眼鏡型アイリング

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③-2.http://h-noguchi.blog.jp/より引用のガビチョウの白い眼鏡型のアイリング

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   ③-1.の写真は名アイヌ語名のケマフレ「足が赤い」の意に由来し、その名の通り鮮やかな赤橙色の足をもつケイマフリと言う海鳥です。白いアイリングというよりは白い縁の眼鏡をかけているようなその名の通りの眼鏡型アイリングというようです。このケイマフリよりもっと有名な白い眼鏡型アイリングは③-2.のガビチョウです。外来生物法で指名手配みたいな特定外来生物に指定されているので、大きすぎる鳴き声で無実を訴えて、ご覧のように涙を流した跡の様に思っていました。

④-1.https://pony3.hateblo.jp/entry/2020/01/13/204623より引用のケリの赤い眼の周りの黄色いアイリング

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④-2.http://www.birdlover.jp/modules/d3blog/index.php?cid=43&start=10より引用の猛禽類のツミも赤い眼の周りの黄色いアイリング

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④-3.http://blog.livedoor.jp/wild_bird_tokyo/archives/37762170.htmlより引用のクロツグミの黄色いアイリング

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   この④-1.の写真のケリはアイリングもさることながら、きつい眼です。真っ赤な眼の周りが黄色いアイリングが囲みます。婚姻色のあたりが青いから信号機みたい。④-2.の写真は猛禽類のツミです。ケリも気が強く、ツミも鳩より小さな猛禽類ですが赤い眼に黄色のアイリングは、鋭さを感じさせます。この二種より一変するのが、④-3.の写真のさえずり上手なクロツグミです。ご覧頂くように黒いぱっちりした可愛らしい眼の周りを、決して派手でない黄色いアイリングが囲みます。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/sdknz610.exblog.jp/amp/6581818/より引用のウミネコの黄色い眼の周りの赤いアイリング

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⑤-2.http://blog.livedoor.jp/aoirotoridori/archives/39559435.htmlより引用の青いサンコウチョウのアイリング

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⑤-3.https://ryujincho.exblog.jp/m2017-05-01/より引用の金色のコチドリのアイリング

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   同じ怖い顔でもこの⑤-1.の写真のウミネコの黄色い眼に周りが赤いアイリング。そしてクチバシの先に紫色と赤色を塗っているなんて、なんとパンク野郎なんだって気がします。それに比べて、⑤-2.の写真のサンコウチョウは、青い謎のアイリングで「月、日、星、ホイホイホイ」と宇宙?に向かって鳴いています。最後に控えた「千鳥足」で有名な⑤-3.の写真のコチドリは、歩きが好きなのに、パイロット帽をかぶり、黒いマフラーを巻き、黒い眼をぱっちり開けた金色のアイリング。

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