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第1302回 ヒヨドリ(12回目)って ⑴

①https://serai.jp/hobby/306589より引用のベランダ向こうに見られるヒヨドリ

   毎日自宅マンション五階からベランダ越しに見える我が家の風景は、大きな楠木の天など、大きな落葉樹が生え茂り四季折々の野鳥がいつも立ち代わり入れ替わりやってきます。当たり前のように一番身近なスズメも数羽で樹間を飛びまくっています。それよりもっと毎日気になるのが、①のタイトル写真のヒヨドリです。体長約27㌢と、ものさし鳥のスズメの約15㌢のほぼ倍に当たります。ヒヨドリは四季を問わず「ヒーヨ、ヒーヨ」と自分がヒヨドリであることを数羽でさえずります。

②-1.Twitterより引用の"青い"?ヒヨドリ(体長約27㌢)

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②-2.http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/suzume/hiyodori/hiyodori.htmlより引用の褐色の亜種ヒヨドリ

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   そんないつでも身近にいて、時にはまた鳴いてやがると思わせるヒヨドリをまたも紹介しようと思ったのは、前の項の「渡りをする鳥」で情報をネットで検索していましたら、②-1.の写真のように『青いヒヨドリ』が浮かび上がりました。また色んな記事もヒヨドリに関しては多く現れていましたが、特に『青いヒヨドリ』がTwitterに実に四枚も投稿されていました。日本には七亜種が分布し、南西諸島に分布する四亜種の一つ②-2.の写真の亜種ヒヨドリは体下面に褐色味が強いです。

③https://serai.jp/hobby/306589より引用のホバリングするヒヨドリ

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   ③の写真は器用にホバリングをするヒヨドリです。ホバリングといえばハチドリの仲間を思い出します。ハチドリと言うくらいですから、一円玉3〜4枚分くらいの重さです。約28㌢の身体に対して、開翼長約40㌢がハチドリを真似るのは無理にしろ、その飛行技術はたいしたものだと思います。ハチドリのように完全な停止は無理にしろ、メジロのために作られたバードフィーダーの甘いシロップを舌を使って上手いこと食べるのですから。その飛行技術は波状飛行にあるといいます。

④https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kanoko-nokonoko-2020/entry-12589095119.htmlより引用のロケットのような飛行のヒヨドリ

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   ヒヨドリの行なう『波状飛行』とは、小型の鳥に多い飛び方で「短く羽ばたいて上昇し、翼を畳んで少し滑空を繰り返して飛びます。スズメやカラス、ハトの直線飛行に比べるとエネルギー消費が少なく、楽に飛ぶことが出来ます。この波状飛行を行うものは、ヒヨドリをはじめ、セキレイ、キツツキの仲間とカラの仲間ではシジュウカラ、猛禽類のクマタカは、繁殖期にディスプレイとして行います。さすがは人間に飼われたら、直ぐに懐く性質の頭の良い飛行方法だと思ういえます。

⑤https://mainichi.jp/articles/20201007/ddp/001/040/001000cより引用の関門海峡を渡るヒヨドリ

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   前回の項でも、本来なら留鳥であるヒヨドリも生息地によっては漂鳥となり、寒冷地から暖地へと小さな渡りをします。⑤の社会は本州と九州を結ぶ関門海峡での海面すれすれの渡りです。海面すれすれに波状飛行するのは、上から猛スピードの急降下で襲ってくるハヤブサから身を守るためです。しかし波が荒れると溺れる場合もあるのです。この渡りから見れるのは、愛知県伊良湖岬、鹿児島県佐多岬、北海道室蘭などです。普段はベランダ越しに見るヒヨドリが渡りをするんです。


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