![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74843336/rectangle_large_type_2_e9836b3c777871b86c04318eafa5f9ac.jpeg?width=1200)
第1988回 鳥媒花と鳥
①https://staff.fukuoka-edu.ac.jp/fukuhara/keitai/choubaika.htmlより引用の鳥媒花の一つのサザンカ
花粉が鳥によって媒介されて雌しべの柱頭に運ばれる花をいい、熱帯地方に広く分布します。ブラジルでは、ある調査によれば植物の3分の1が鳥媒花といわれますが、わが国では鳥媒花はほとんどなく、メジロがツバキやヤッコソウの受粉に関係するといわれる程度です。このような植物の花は、赤いものが約80パーセントを占めます。花には模様が無いものが多く、鳥が止まりやすいように花器は固くなっています。虫媒花の植物に比べ花期が長く、匂いがほとんどありません。これは鳥の嗅覚が鈍いためです。蜜は大量に出し、味は割合薄くなっています。 また、ほとんどが昼に花を咲かせます。鳥の舌がピストン作用で蜜を吸う時に鳥は空中にはばたきながら静止しています。この他には、虫媒花、風媒花、獣媒花、水媒花。
②-1.https://www.birdfan.net/2020/02/28/77574/より引用のサザンカの花の蜜を吸うメジロ(体長約12㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74843757/picture_pc_910568f9ded19933b57499ae10ffb68b.jpeg)
②-2.https://www.543life.com/shun/post20201002.htmlより引用の鳥媒花のツバキの花の蜜を吸うヒヨドリ(体長約27㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74843943/picture_pc_7434d2c5406fbf9b883f580b6c84f93e.jpeg)
鳥媒花の花の蜜を主食とする代表的な鳥はハチドリやミツスイといった南国の鳥がほとんどですが、日本には鳥媒花を中心とする鳥はいませんが、食性の一部を花蜜に依存しています鳥はいます。皆さんご存知のメジロやヒヨドリのほか、ムシクイ類、オウチュウ類、コウライウグイス類、ムクドリ類、キツツキ類などが当たります。また花の蜜を頂き、受粉をするのが役目の鳥媒花の鳥のはずですが、盗蜜だけをするのは、スズメ、ドバト、シジュウカラ、ワカケホンセイインコなどで、メジロがハイビスカスの花に穴を開け盗蜜した記録あります。共生が原則の鳥媒花の鳥です。
③https://umit2011.pro.tok2.com/hananomiwakekata1.htmlより引用のアンズの花
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74844946/picture_pc_a33b3dfebbba995c5332c3b0c3c36e70.jpeg?width=1200)
鳥媒花に対する鳥の方から見た花の蜜を吸うきっかけは、花の形状は垂下の管状で、花の色は赤、花の匂いはなくてよく、授粉する代わりに甘い蜜を食します。鳥媒花とその鳥の特徴といいますと⑴ 昼開花⇔昼行性
⑵ 花は赤が多い(80%)⇔赤い色に敏感
⑶ 花に模様がない⇔蜜のありかはすぐにわかる
⑷ 紫外線によるガイドマークがない
⇔視力が良い
⑸ 花冠が管状で細長い⇔長い舌
⑹ 鳥が止まれる固い花器⇔虫より重い
⑺ 学習能力が高く、毎日訪れる鳥に合わせて花期が長い⇔鳥は学習能力が高い
⑻ 鳥は匂いに鈍感なので、匂いはほとんど無い
⇔嗅覚が発達していない
⑼ 鳥のクチバシで傷つかないように子房が保護されている⇔虫の口吻より硬い
⑽ 鳥は蝶より大食漢なので、大量の蜜が必要とし
濃い蜜は割に合わないので、薄い蜜を大量に分泌
⇔虫に比べ大食漢
④https://www.google.co.jp/amp/s/38qa.net/amp/blog/107415より引用のツツジの仲間花の蜜を吸うミツバチ
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74849995/picture_pc_cddc83155e046c7fa8002aa4ffbc6967.jpeg)
鳥媒花といわれるものでも、鳥だけに送粉を頼る花は少ないです。昆虫も同時に訪花し、花粉を媒介できるものが少なくはありません。メジロやヒヨドリが好みます梅の花や、桜の花もその分類に入ります。鳥専門の花では、虫のいない冬に咲いたりして、虫に蜜を盗まれないように工夫ししています。移動性の低い虫では、④の写真のツツジのように、同じ株の花から花に移動するだけで、
植物は別の個体と花粉を交換する機会が少ない。他にスミレ、ナノハナ、タンポポ、ヒマワリなど
⑤-1.https://shusen.blog.fc2.com/blog-entry-184.html?allより引用の鳥媒花のアロエの花とメジロ
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74851262/picture_pc_71f76a5c43bca0f9088f4d936170f126.jpeg?width=1200)
⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/krstori.exblog.jp/amp/16999828/より引用の鳥媒花のザクロの花とヒヨドリ
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74851419/picture_pc_2d985055b560bd6d36d6505253f8aa4f.jpeg?width=1200)
⑤-3.https://blog.goo.ne.jp/reihana2/e/42a03148e878cd699e07d36a456e6dcbより引用の鳥媒花のビワの花とヒヨドリ
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74851692/picture_pc_eb2037505477970c6141bb8ee6d53c53.jpeg)
鳥媒花の花は①と②-1.のタイトル写真のサザンカをはじめ、②-2.の写真のツバキ、③の写真のアンズ、⑤-1.の写真のアロエ、ウメ、オヒルギ
ゴクラクチョウカ、⑤-2.の写真のザクロ、サルビア、デイゴ、ノウゼンカズラ、ハイビスカス、フクシア、ブラシノキ、⑤-3.の写真のビワ、ヤッコソウ、ヤブツバキ、ユリノキ、リウゼツラン、コブシで、この花は蜜を出さないが、花弁に栄養があり、花弁を食べたヒヨドリなどが花粉を運びます。ウメの花が鳥媒花で、サクラの花は虫媒花。
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