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第1347回 冠を被っている野鳥 ⑵

①https://heppoko.tuna.be/15362507.htmlより引用のイラスト

②-1.http://karapaia.com/archives/52169485.htmlより引用の普段のオウギタイランチョウ(体長約20㌢)

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②-2.http://777news.biz/n/2014/11/03/28398より引用の冠毛を開いたメスのオウギタイランチョウ

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   前回の続きみたいな形となりましたが、オスのオウギタイランチョウの赤い冠毛をご覧頂きました。オウギタイランチョウは冠羽を頭部にしまっておくことができ、名前のとおり扇形の冠羽を、力を誇示したい時、あるいは攻撃したい時にだけ広げます。冠羽の色はオスが赤で、②-2.の写真のようにメスがオレンジ色です。それにしても凄いのは、キクイタダキも普段は冠を隠していますが、黄色い菊の花のようなものです。しかし、雌雄揃ってこんなに大きく開くのは凄いことです。

③-1.http://tabinoekaki.p2.weblife.me/pg466.htmlより引用のチャカザリハチドリ(体長約6,4〜7,0㌢)

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③-2.https://ysmanarasi.at.webry.info/201205/article_29.htmlより引用のエボシメガネモズ(体長約20㌢)

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   ③-1.は南米にいるハチドリの仲間のチャカザリハチドリです。冠羽は赤褐色をしていて、その先端は黒く、冠羽はとても目立ちます。メスの顔は赤褐色で、喉に黒色の班がついていて、雌雄とも腰に白色の帯があります。主食は花蜜と昆虫です。③-2.はモズの仲間のエボシメガネモズです。アフリカの広域に分布し、日本のモズのような体長も20㌢と同じ大きさの存在です。黄色いウロコ状のアイリングを持ち、頭部は灰色で、背の高い冠毛が目立ちます。メジロと合体したような…

④-1.https://akahel.com/birdspedia_top/birdspedia_crestedpigeon/より引用のレンジャクバト(体長31〜35㌢)

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④-2.https://www.itozu-zoo.jp/friends/entry/21.phpより引用のオウギバト(体長約70㌢)

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   今度の冠を被った野鳥は鳩です。二種とも和名は非常に日本的な名前ですが、顔は洋風な顔立ちです。④-1.のレンジャクバトは、オーストラリア北部の熱帯地域を除くほぼ全域に分布しています。「連雀」と付くように日本の二種のレンジャクのような冠毛を立てています。④-2.のオウギバトはインドネシア、パプアニューギニアにいる巨大な鳩です。日本の鳩の倍以上の大きさです。頭頂に、先端が白い大型の扇状の羽の冠羽が生え、またあたかも飾り羽のついた帽子を被っています。

⑤-1.http://wall.kabegami.com/word/エボシクマタカ?page=1より引用のエボシクマタカ(体長約58㌢)

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⑤-2.https://ysmanarasi.at.webry.info/201205/article_29.htmlより引用のカンムリカイツブリ(体長約56㌢)の求愛ディスプレイ

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⑤-3.https://blog.goo.ne.jp/taka_owl_bb/e/2dd7615bdad29145a3a4db78e2c856c7?fm=rssより引用のホオジロカンムリヅル(体長約100㌢)

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   この三種の中では、⑤-2.のカンムリカイツブリは日本にもいます。⑤-1.のエボシクマタカクマタカの仲間。⑤-3.のホウジロカンムリヅルは全く外国の鳥という感じです。雌雄揃ってカンムリカイツブリは冠だけではなく、襟巻きまでついています。エボシクマタカは風にたなびくようなふさふさした冠羽です。ホオジロカンムリヅルは昔の時代の日本にいたら、さぞ目立ち捕獲されたでしょう。タンチョウのような真紅の喉元。ぼんぼりを付けた様な冠毛は日本の冬景色にはないです。

⑥-1.http://www.hlasek.com/cariama_cristata1jp.htmlより引用のアカノガンモドキ(体長約76〜90㌢ 

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⑥-2.https://www.torinozukan.net/sp/hebikuiwashi.phpより引用のヘビクイワシ(体長約100〜150㌢)

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⑥-3.https://www.google.co.jp/amp/s/www.pinterest.jp/amp/pin/227994799864179674/より引用のヘビクイワシの頭のアップ

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   ⑥-1.のアカノガンモドキはブラジル東部からボリビア東部、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン北部にかけて分布し、主食は昆虫類やカエル、ヘビ、ネズミ等の小動物です。スリムな身体に赤っぽいクチバシ。その上から冠毛が生えています。⑥-2.,-3.はアカノガンモドキと同じく、アフリカ大陸中部以南に生息している、地上採食のヘビクイワシです。以前にも紹介致しましたが、非常に美人と思える野鳥で、後頭部からの冠毛と長いまつ毛が非常に美人なのが印象的な鳥です。


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