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第912回 果実食の鳥

①https://buncho-days.com/rearing012より引用の果実食の鳥 イラスト

   最近人間でも果実を中心に食べている人がいるくらいでありますから、当然に鳥類でも果実食の野鳥はいるはずです。先日に第910回 野鳥の睡眠の記事を書いている最中に、初めて聞く名前でサトウチョウという鳥の寝相が木の枝にぶら下がり寝るとネットに出ていましたので、私もそのことを記載しました。ちょっとだけ引っかかっていたのはサトウチョウのサトウです。やはり漢字表記は「砂糖鳥」でした。甘味の多い果実を好んで食べ、ときには果樹園に大きな食害を与えます。

②https://nekonome4.hatenadiary.org/entry/20100719/p1より引用の果実食のサトウチョウ(体長約10〜15㌢)

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   ②の写真のサトウチョウはビルマ南部とタイ、マラヤ、シンガポール、インドネシアの森林に覆われた低地で見られる小さな主に緑色のオウムです。種子、ナッツ、果実、花粉とその他の植物性の素材で、いくつかの種は昆虫や小動物も食べます。上クチバシが長く尾の短い小型のインコ。羽色は全体に緑色で、頭頂部、胸、肩、腰などに赤色や黄色の羽毛があり、メスはオスに似て頭頂部や胸の赤色斑を欠くものが多いです。暑い国のオウムの仲間や九官鳥の仲間は果実食が多いです。

③甘いもの好きなメジロ(体長約12㌢)

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   では私たちの日本には身近に果実を好む野鳥はいないのかと言うと、やはり果実の好きな野鳥は身近な野鳥はいます。そのひとつに春になると、街中にやって来る③の写真のメジロがそうです。わずか体長約12㌢の小さな身体の野鳥ですが、よくいったもので「甘いものには目がない」の言葉通り、春先の梅や桜の蜜、秋の柿の実、民家の餌台に出されるミカンやリンゴなんかを、我先にと見つけ次第に警戒心もなく、スズメシジュウカラなど自分より大きな鳥がいても平気で食べます。

④甘いものに目がないヒヨドリ(体長約27㌢)

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   メジロの他には④の写真のヒヨドリがいます。メジロなんかより二回り以上も大きな体長約27㌢。当たり前ですが、食べる量もメジロの数倍は食べるものと思います。メジロは小さいながら気が強くて、街中の民家に設置された餌台に、先住のスズメたちがいても割り込んで、食べるような厚かましさがある中、このヒヨドリは人で言うなら乱暴者。群がるスズメメジロなど、邪魔扱いで蹴散らして占拠します。④は珍しくヒヨドリの集団が占拠していますが、酸っぱい果実も平気です。

⑤「ヤマバト」の異名通り山の果実が好きなアオバト(体長約33㌢)

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   鳩の仲間に⑤の写真のアオバトがいます。同じ別名の「ヤマバト」のキジバトは近年、カラスやセキレイと同じく街中に進出し、夏の磯辺遠征以外は山中にいることが多いアオバトはやはり果実の木の実やドングリなどを主食にしています。特にアオバトは街中にいるドバトや進出したキジバトは雑食性も強いですが、アオバトは木の実の果実やドングリを食べるため、繁殖期にあたる夏場に於いて、ピジョンミルクを与えるためのミネラルが必要で、わざわざ海へ海水を摂取に行きます。

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