見出し画像

第668回 色んな逸話を持つ野鳥たち(後編)

①https://jp.freepik.com/free-photos-vectors/jungleより引用のイラスト

②https://ja.m.wikipedia.org/wiki/寺つつきより引用の妖怪だったキツツキの話し

画像1

   第666回目はダミアンの回だから、遅れてちょっとだけ怖い話から始めてみたいと思います。この②の画は寺つつきはといって、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある妖怪で、啄木鳥のような怪鳥です。四天王寺や法隆寺に現れ、クチバシで寺中を突いて破壊しようとしていると言われます。古来の神々を信仰していた物部守屋が、聖徳太子と蘇我馬子に討伐された後、寺つつきという怨霊になり、仏法に障りを成すため、太子の建立した寺に復讐しようとアカゲラが暴れます。

②https://www.google.co.jp/amp/s/intojapanwaraku.com/culture/9579/amp/より引用の妖怪鵺(ぬえ)の話し

画像2

   日本に昔から伝わる妖怪ですに「鵺」がいます。「鵺」の正体はトラツグミで、フクロウと同じく夜行性の野鳥です。黄色い体色に黒い斑点が「トラ」に似ていることからこの名がつきました。漢字表記も「虎鶫」。夜中に「ヒー、ヒー」と不気味に鳴いて、時の二条天皇が体調を崩し、薬や祈祷も効かなかったので、退治を任された源頼政は黒煙とともに現れた鵺を見事に射落とし、天皇は回復に向かわれた。可愛いい鳥なのに…

③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/クックロビンより引用の英国で英雄のコマドリの童話

画像3

   ③の絵本の表紙はアメリカの唄の絵本で「クックロビン」あるいは「コックロビン」というイギリスを中心とした英語圏の童謡であるマザー・グースの一篇で、「駒鳥のお葬式」や「誰が駒鳥殺したの」などと呼ばれることがあり、駒鳥の死から葬送までを語る内容で、マザー・グースとしては比較的長編で構成される作品です。コマドリことクックロビンはイギリスの国鳥ともされる馴染み深い野鳥で、様々な伝承に登場します。日本では「こまどり姉妹」くらいなのに、英雄です。

④https://www.saela.co.jp/isbn/ISBN978-4-378-00109-8.htmより引用のスコットランドのミソサザイの民話

画像4

   コマドリと並んで、この④の本にもなっていますミソサザイは、日本では古くから知られており、古事記や日本書紀にも登場する由緒ある野鳥ですが、西洋においても数々の民話の中に登場し、スコットランド民話で、ある日鳥たちが集まり、一番高く飛べた鳥を王とすることになり、ワシは得意げに飛び立ち、誰よりも高く昇りましたが、いよいよ最高点に達しようとしたその時、ワシの首につかまっていたミソサザイが飛び上がり、見事ワシに勝利し王となりました。

⑤https://hiyokoyarou.com/oukan-tori/より引用のルクセンブルクの国鳥のキクイタダキ

画像5

   最後の⑥のイラストは日本最小の野鳥であるキクイタダキです。日本では、北海道と本州中部以北では留鳥または漂鳥として繁殖します。ヨーロッパの伝説や民間伝承において、本種はしばしば鳥の王とし、学名の属名および種小名の Regulus もラテン語で「小さな王」という意味であります。その理由は頭頂部の黄色い冠羽があたかも王冠を冠っているみたいです。ルクセンブルクでは国鳥に指定されています。日本では松の皮をむしって、餌を探すから「松毟鳥(マツムシリ)です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?