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第997回 気の強い鳥

①https://rondowerkstatt.com/2019/07/26/java-sparrow-anger/より引用の気が強く喧嘩っ早い文鳥

   犬でも猫でも人でも、種が違ったり、同じ種であっても、気の強い喧嘩っ早い個体は必ずいます。もちろん犬なら闘犬として飼育された土佐犬や警察犬のドーベルマン、鳥なら闘鶏のシャモなんかは気が強くて喧嘩っ早い気がします。鳥であれば皆さんは、鷲鷹やフクロウなどの猛禽類が気が強く、喧嘩っ早いと思われがちですが、猛禽類は食性が動物食であるため、それが気が強いとか、喧嘩っ早いには結びつきはしません。むしろ、①の写真の文鳥は可愛いに気が強く喧嘩っ早いです。

②https://blog.goo.ne.jp/yoshi-yuri-rei/e/285904ca5fee4435dd7cd10655779af7よりケリの気のキツい顔

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   ケリは日本では留鳥で、漢字表記は「鳧」「計里」「水札」と三つの表記があります。雌雄同色で、クチバシは短く、黄色で先端が黒く、足は長くて黄色。目は赤橙色で黄色のアイリングがあり、また、クチバシの付け根には黄色い肉垂があり、翼の小翼羽付近には恐竜からの進化の名残の爪があります。水田、畑、河原、干潟、草原などに生息し、非常に警戒心が強く、営巣やヒナにカラスなど外敵が近付くと、鳴きながら激しく威嚇し追い払います。夜でも必死に防衛しています。

③https://gogo3jihh.exblog.jp/i162/より引用の気のキツいジョウビタキの顔

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   ジョウビタキは冬鳥で、ケリのように子育てのために気が強いのではありません。冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べ、ヒサカキなど実をつけた木によく止まっています。その非繁殖期は雄雌ともに単独生活を行い、縄張りを作って同種を排斥する習性があり、異性個体や鏡に映った自分の姿にも攻撃を加えるほどです。おじぎのような姿勢で鳴き声をあげて縄張り争いをします。しかし人間に対する警戒心はわりと薄く、3〜4mくらいの所に降り立つこともあるほど大胆です。

④http://kamekichi1981.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-219a.htmlより引用の鏡の自分に攻撃するセグロセキレイ 

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   ③の写真のジョウビタキもそうですが、この④の写真のセグロセキレイも気が強いです。漢字表記は「背黒鶺鴒」です。体長約21㌢と言っても、尾羽が長いから実質的には15㌢くらいか、そんなに大きくはないです。またハクセキレイキセキレイと同様に尾羽を上下に振り、そのそぶりからも可愛らしい印象がありますが、他のセキレイと競合した場合に本種が強い傾向があります。写真は鏡に映った自分の姿を見て、自分の縄張りに侵入者がいるとして、何回も攻撃を仕掛けています。

⑤「この柿の実はオレのもの!」とでもいいたげな小さなメジロ

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   ⑤の写真は甘いものに眼がないメジロが、ほかの野鳥に食べさせないように小さな身体なのに、睨みを効かしています。性格は意外と強い メジロは全長約12㌢ほどで、日本で観察できる野鳥の中でもかなり小さな部類に入ります。 ミソサザイキクイタダキに次いで小さい体なのに、意外と性格は強く、ヒヨドリと餌を争って飛び交う姿は勇猛果敢。 倍以上の大きさのヒヨドリにも負けずに、隙を狙って餌を食べようとします。それほど無鉄砲なメジロですが、最後は追い払われます。

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