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第1598回 托卵する鳥

①https://wapipi.net/home/より引用の托卵する鳥のイラスト

   この記事を書く前からに、外は本降りの雨が降っており、ぼんやり外を眺めていましたら、頭の良いに「雨が降り」→「降雨」→「コウウチョウ」→「托卵」と連想が進んで、今回は何度目になりますか、托卵する野鳥のことを記事にしてみようかと思います。「托卵」とは卵を託すと記述しますが、その行為は「託す」相手にお願いをして承諾して貰ったわけではなく、自分は育児放棄をし、相手に育児を押し付けるだけではなく、託す相手の卵をこの世から消し去る自分勝手な行為です。

②-1.https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32214000162より引用のアオジに托卵したホトトギスの卵

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②-2.https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32214000155より引用のホオジロに托卵したカッコウの卵

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   ネットで「托卵」と検索をすれば必ず現れるのが、②-1.と-2.の写真のホトトギスカッコウに托卵された卵の様子です。この二枚の写真を見比べて見られてお分かりになるのは、托卵の卵の大きさは、托卵される側の卵の大きさはほぼ同じ状態なのに対して、托卵の卵の色は違うので、なぜ托卵された側の親鳥が気付かないのかが判らなかったのですが、最近ではカラスの仲間のオナガカッコウの托卵の卵の色の違いを見抜き、カッコウの卵を反対に巣の外に排除して防ぐみたいです。

③-1.https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/97490より全てオニオオハシカッコウの卵

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③-2.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/pittas/entry-11481022256.htmlより引用の二羽で托卵するオニオオハシカッコウ(体長約30〜36㌢)

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   日本での「托卵」は色んな托卵鳥であるホトトギスやカッコウ、ツツドリ、ジュウイチが自分たちより小さな鳥に托卵を仕掛ける時に、まずやったのが、相手の卵の大きさに自分の卵を合わせることでした。托卵される鳥は自分たちの子孫を守るべく、オナガホオジロは托卵側の卵を見抜いて托卵の卵を排除するやり方で防御し、托卵する側の鳥は、見抜かれたら、まだ、托卵されたことのない鳥に標準を絞って、新たな托卵相手の鳥を探し出します。互いの子孫を守る闘いが続きます。

④-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.gizmodo.jp/amp/2015/11/post_20031.htmlより引用のノドグロミツオシエ(体長約20㌢)

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④-2.https://www.pinterest.jp/pin/146789269093881739/より引用のコウウチョウ(体長約19㌢)

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   日本の「托卵」の事情はこんなところですが、外国に目を向けてみると、そこまでやるかというくらいに托卵側のやり方が横暴です。③-1.はオニオオハシカッコウが托卵鳥ですが、協同育児を行う雌と托卵するメスが混在していて、その両方を行うメスもいます。ところが、メスのオニオオハシカッコウがこうした異なる繁殖戦略をいつ、どのような理由でとるかについては、実験的証拠はないみたいです。また④-1.のノドグロミツオシエは人に蜜の在処を教えることで有名な共生鳥です。

⑤https://blog.goo.ne.jp/momo1945/e/77494a342ce779c5d4a51913da59a9bcより引用の托卵され、ホトトギスのヒナに給餌するウグイス

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   しかし、托卵もすることで有名です。托卵先で先に産まれたノドグロミツオシエのヒナは、自らかが持つ鋭く尖ったクチバシで、托卵される側のヒナを突き刺し排除します。④-2.のコウウチョウは托卵先の卵が相手の親鳥に自分の卵が排除されましたら、その仕返しとばかりに托卵先の相手の托卵ごと巣を破壊するみたいです。色んな「托卵」がありますが、もっと不思議な事は、自分も托卵で育って親鳥の事を知らないのに、自分の子供が托卵先から旅立ち、同じ事を繰り返す事です。


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