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第978回 夜に怖い顔のゴイサギ

①https://matome.naver.jp/m/odai/2133657454936305501/2133657537136472303より引用の目付きの悪いハシビロコウ(体長約110〜140㌢)

   世の中には怖い顔をした野鳥は沢山います。その一番良い例はシメが一番怖い顔をしていて、続いてカワラヒワキレンジャクヒレンジャクコミミズクなどなどの強面の野鳥になしますが、小さなカワラヒワで体長約14㌢、一番大きなコミミズクで体長約37㌢と一番大きなコミミズクでもカラス以下の大きさです。それがこの①の写真の体長約110〜140㌢を越すハシビロコウともなると、長時間置物のように動かないし、また一点を集中して凝視し、またその顔が怖いなんて凄いです。

②https://matome.naver.jp/m/odai/2140824983440129801より引用の角度を変えれば笑い顔のハシビロコウ

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   しかし、ハシビロコウは顔の造りの角度により、②の写真のように横顔を見せるだけで、表情が一変するほどの変わり身です。このように角度が変わると表情も変わる野鳥もいれば、先程紹介した五種の野鳥はいつも怒っている表情で、特にコミミズクなどの夜行性の野鳥の怖い顔は、辺りが暗くて浮き上がるその表情に驚かされます。同じく夜行性のミミズクの仲間のアオバズクが暗い中出会しても、その本来の丸っこい顔と鳴き声が「ホーホー、ホーホー」なので怖くはありません。

③https://note.com/hiho2351/n/n7b13717eca86より引用の威圧感のあるアオサギ

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   身体の小さな怖い顔をしたシメなどより、もっと怖く感じるのは、たまに思ってもいない時に、いきなりハシブトガラスが、電線から舞い降りてきましたら、体長約60㌢に近い真っ黒な野鳥が現れましたら、やはり怖いと感じると思います。そんな中、身近に怖い顔をした大きな野鳥といえば、私はアオサギを思い浮かべます。体長約1㍍の大きな野鳥が③の写真の様に、でんと構えて川辺に 獲物を狙って、その表情がこの写真の様でしたら、例え釣りの穴場であろうが遠慮をしたいです。

④http://zuityouan.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-919f.htmlより引用の夜のゴイサギの怖い顔

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   皆さんも③の写真のアオサギや、④のゴイサギ、⑤の幼鳥ホシゴイのことはご存知かと思います。写真はわざと怖そうな顔のゴイサギとその子供のホシゴイを選びましたが、そんなに怖い顔ばかりではありません。アオサギは夏場に夜行性になることがありますが、ゴイサギは夜行性のサギです。二種とも留鳥で年中見ることができます。怖い顔が背景が暗い夜に見るもので、お化けを見たような錯覚がおきます。その顔よりアオサギがアオダイショウを丸呑みしたのが怖かったです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/0819-0909-1217/entry-11453137011.htmlより引用のゴイサギの幼鳥ホシゴイ

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   ④は成鳥となったゴイサギです。漢字表記は「五位鷺」で、醍醐天皇の宣旨に従い捕らえられたため正五位を与えられたのが、名前の由来です。やはり、夜中に天皇の住居の水辺で採餌のために現れたのでは捕まります。その故に野鳥初の『出世鳥』です。幼鳥の二年間は⑤の写真のホシゴイとして、外敵から襲われることを避けるために、このいでたちで過ごします。そのクチバシの黄色いうちからのこの目付きの悪さは札付きでしょうか。成鳥のゴイサギ前なのにこの怖い顔です。

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