![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019569/rectangle_large_type_2_7bd038e014d03da10073f0e815de3d13.jpeg?width=800)
第1854回 国鳥キジ
①-1.https://www.birdfan.net/2020/06/12/79003/より引用のキジ一家(左がオス体長約80㌢、右がメス体長約60㌢)
①-2.https://office-sawai.net/money/366より引用の福沢諭吉のD一万円札の裏のキジ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019580/picture_pc_7eb1b7ed6e06c4ce6407d49708c266e1.jpeg?width=800)
①-1.の写真のキジといえば、何回となく投稿したので飽きられた方もあると思いますが、やはり ⑴ 日本の国鳥である ⑵ 昔話ながら「桃太郎」に登場する ⑶ 福沢諭吉のD一万円札に印刷された(写真 ①-2.参照)と有名な鳥に違いありません。⑴の国鳥に選ばれた理由は「日本固有種の美しい留鳥で、民話や童謡でもなじみがあり、オスは勇敢でメスは母性愛の象徴であることなどからして1947年に日本鳥学会がキジを国鳥に選んだといわれます。その後1984年11月1日にD一万円券発行開始されました。鳥としてタンチョウと鳳凰の三種類だけが、日本のお札に選定されているのです。
②-1.https://www.birdfan.net/2017/06/16/53483/より引用の以前は樹上性のキジ
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019587/picture_pc_aea7755066af46f8d4cd699d8fa0e0a3.jpeg)
②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/mitamanma.exblog.jp/amp/29846628/より引用の子だくさんのキジ
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019595/picture_pc_8c36f083233ddf03158a7b5bb13b488d.jpeg?width=800)
もともとキジは②-1.の写真のように、ほかの鳥みたいな樹上性の鳥だったようです。キジの仲間は樹上性から地上性へ進化したとネットにはありますが、しかし、地上性には外敵も多くて多卵性となったようです。空からの外敵のカラス、地上では、ネコやヘビなど、卵やヒナを狙っている天敵は多いです。キジに限らず、カルガモなどのカモの仲間も地上に営巣致しますので、やはり多卵性で、キジも含めて孵化して、②-2.の写真のように眼が見え親鳥の後をついて歩くことができるのです。こんなに子沢山でも、日数と共に餌食になるヒナが出て、①の様に一羽だけ残ったりです。
②-3.https://www.birdfan.net/2011/06/17/15172/より引用のキジの飛翔
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019608/picture_pc_591af97ad47e1040c964ddae08c7bccb.jpeg)
地上性の鳥はキジのほか、キジの仲間のヤマドリやコジュケイ、ウズラなんかもそうです。特別にウズラだけは長距離の渡りもこなします。しかしキジなどは、胸の筋肉には毛細血管が少なく、必要な酸素が素早く供給されないので、短時間しか飛べません。オスの成鳥でさえ、夜に地上の外敵に襲われることもありますので、力を振りきり、飛び上がり、②-1.の写真のように樹上で寝るのです。そもそも翼が身体の割に小さいです。また長距離飛べない代わりにキジには、体羽と綿羽には羽軸から派生した後羽があり保温に役立ちます。
③-1.https://www.birdfan.net/2019/05/24/70845/より引用の母衣打ちをするオスのキジ
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019619/picture_pc_6763709fb61f7f05ee89c4cd685dbc74.jpeg)
③-2.https://www.birdfan.net/2015/06/05/35482/より引用のキジの喧嘩
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019878/picture_pc_f80e1c9ca6c5b75f55da449093510c8f.jpeg)
③-3.http://diastataxy.jpn.org/sr1131_kiji_tarsal_spur.htmlより引用のオスのキジの蹴爪
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019632/picture_pc_1a481738d74ca7a47383d0eea58af47c.jpeg)
昔話の「桃太郎」に登場致しますキジは、桃太郎から、勇気を買われて、頭が良いサルと忠誠心の高いイヌと共に、桃太郎のお供で、鬼ヶ島に行き、鬼退治をしました。その闘いでキジは鬼に対して眼をクチバシで突いたとありますが、実際にキジが喧嘩する時は縄張り意識のオス同士の喧嘩になるわけですが、③-1.のように、縄張り宣言の「母衣打ち」をして、自らを誇示します。そして③-2.の様にお互いが飛び上がり、自分の武器として、③-3.の「蹴爪」と呼ばれる趾(あしゆび)より少し高い位置から後方に伸びる、先の尖った突起(足距)を使うらしいです。メスにも稀に生じます。
④https://www.niigatashi-ishikai.or.jp/newsletter/contribution/201809281986.htmlより引用のキジの卵の孵化
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67020062/picture_pc_f1e158743dc37e4b0d5f297f42c82fc5.png)
さて、キジの繁殖での子育てといいますと、オスは、春になると顔の肉だれが大きくなります。メスはオスの縄張り内に入り交尾をすますと、別のオスの縄張りに行きます。オスは巣には関与せず、巣を守るのはメスの役割です。キジ、ヤマドリ、ライチョウなどのキジの仲間は、巣作り、抱卵、育雛の全てをメスが行ないます。多卵性で、卵が幾つか外敵などの要因で失われた時には補充産卵性なので、一つ失うとその分追加されます。
早成性のキジのヒナは孵化して直ぐに眼が見え歩行もできますので、ヒヨコみたいに初めて見たものが人間なら親鳥と思い人の後を着いてきます。
⑤YouTubeよりキジの鳴き声六連発
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67019665/picture_pc_f06311c4bda878b6a8635d7b611ba090.jpeg?width=800)
キジの鳴き声は詳しくは⑤のYouTubeよりキジの鳴き声六連発で実際にお聴きください。鳴き声の種類は
❶ ケーン、ケーン→縄張り宣言
❷ ケッ、ケッ、ケッ→警報鳴き
他のオスに対して、自分の縄張りに入らないように警告
❸ ケーケーケー→敵対鳴き
縄張りに侵入したオスに対して『俺の方が強いぞ』『攻撃するぞ』=縄張り争い
❹ チョケーン、チョケーン→飛翔鳴き
飛行中の鳴き声 上空から威嚇する意味も またキジの脚の脛の所には震動を敏感に感じる細胞のヘルベスト体があり、地面の震動をいち早く(数秒)感じます。地震前にキジが騒げば要注意。
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