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第802回 世界に羽ばたくスズメ(15回目)

①http://labaq.com/archives/51413043.htmlより引用のやっぱり一番身近な野鳥のスズメ(体長約15㌢)

   スズメという野鳥は渡鳥のツバメにある意味似ていて、人が住んでいるところに自分たちも住んでいれば、ハシブトガラスやネコなどの外敵から身を守ることができると考えて、人と共に住んでいます。というわけなのに、ツバメは堂々と民家の軒先に営巣するのに対して、スズメは民家の屋根裏であるとか戸袋なんかにひっそりと住んでいます。そのスズメも日本では一種ではなく、ニュウナイスズメを合わせ二種であり、近縁種であるカシラダカを含めると三種いることになります。

②http://mmbirds.sunnyday.jp/tw080223.htmlより日本でのスズメの近種のニュウナイスズメのつがい(体長約14㌢、左がメス、右がオス)

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   これは日本だけの話であり、世界に眼を向けてみると、十数年前にはスズメにもっとも近いとされたシャカイハタオリが属する仲間には八種いて、日本のスズメニュウナイスズメを始めの二種を代表として、スズメ亜科の仲間は、よく知られているイエスズメ以下四十種も世界に分布しており、スズメの仲間は四十八種いることになります。その体長も小さなもので10㌢から20㌢と様々です。スズメは西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い範囲に分布しています。

③こちらも日本でのスズメの近種のカシラダカ(体長約15㌢)

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  日本のスズメの仲間は②の写真のニュウナイスズメ一種です。ニュウナイスズメの漢字表記は「入内雀」で、スズメと比べて(写真ではあまり明るくない色合いですが)明るい色合いなので「黄雀」と別名があります。スズメは雌雄同色ですが、ニュウナイスズメはオスが色濃いです。もともと、スズメより先に日本に先住していましたが、後からやってきたスズメと生活環境が似通っており、身体の大きさで縄張りをとられてしまい、林野に追いやられてしまいました。

④https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/7478156/より引用のスズメの近種とされたシャカイハタオリ(体長約14㌢、左がオス、右がメス)

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   ニュウナイスズメを追いやったいま身近にいるスズメは、昔の見解からはアトリの仲間とされ、またキンパラの仲間とされた時期を経て、十数年前にはNHKの「ダーウィンが来た!」で紹介された④の写真のアフリカ大陸のシャカイハタオリに一番近く、スズメはアフリカから農耕器具と共に日本の国にやってきたとされました。生息地は、都市、農村、里などの人の居住域付近であり、一年中見られる留鳥または漂鳥でありますが、しかし、小笠原諸島にはスズメはいません。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/pittas/entry-12180388021.htmlより引用の最近に発表されたスズメの近種のキタハイガシラスズメ(体長約14〜16㌢)

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   そして、2012年からの近縁種にはこの⑤の写真のアフリカの北部に生息するキタハイガシラスズメがそうともされました。現在ではスズメはスズメ亜科となっています。ヨーロッパにも以前はスズメが生息していましたが、身体の大きなイエスズメ(体長約16㌢)に、スズメニュウナイスズメを追いやったように、イエスズメに追いやられてしまいました。世界的に見ると、アジアの各国にも分布していますが、なぜかインドには殆どいないといいます。世界に羽ばたく『スズメ』です。

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