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第1356回 それぞれの野鳥の性格

①https://ganref.jp/m/ayutaro/reviews_and_diaries/diary/38334より引用の巣箱で子育てをする慎重派のシジュウカラ(体長約14㌢)

   人には人格があり「あの人の旦那さんは優しい性格だから」とか「お姉ちゃんのほうは真が強くてしっかりしている」とか「あのお婆ちゃんはいつも礼儀正しい」「あの先生は気が短いのかいつも生徒を叱り飛ばす」なんて、よく街中で耳に飛び込んでくる話です。このように人には千差万別に性格があります。それは良い評判になったり、反対に良くない評判になったりします。これは人だけでなく、飼い犬であったり、猫であったり、当たり前かもしれないけど、鳥にもあることです。

②-1.https://note.com/hiho2351/n/n31adbfb1041bより引用の親シジュウカラ(手前がオス、奥側がメス)のお礼参り

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②-2.https://note.com/hiho2351/n/n31adbfb1041bより引用の幼鳥シジュウカラのお礼参り

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   私は以前にも紹介いたしましたが、①のタイトル写真のシジュウカラが総合的にみて、素晴らしい性格だと思っています。①は人家に巣箱を与えられたのですが、この巣箱に行き着くまでは、慎重に慎重を重ね、この縄張りの主のスズメを警戒したり、家の人を観察したりして、やっと子育ての為の巣でヒナが誕生して巣立ち、幼鳥になり一家は巣箱を離れる。そして幼鳥を連れ持って、提供先の民家の前で「こんなに大きく育ちました」と一家でお礼参り。実に礼儀正しいシジュウカラ

③-1.https://note.com/hiho2351/n/n08471cef4019より引用のわがままなメジロ(体長約12㌢)

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③-2.https://note.com/hiho2351/n/n7226524817a3よりメジロも蹴散らかすヒヨドリ(体長約28㌢、写真はスズメが蹴散らかされている)

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    シジュウカラに対して、メジロはこちらも春先になると、街のあちらこちらにつがいで現れて、小さな身体で、愛嬌を振り撒きます。あの白いアイリングでつがいの仲の良さを見せつけ、二羽で分け合うように梅や桜の花の蜜を吸っていますから、さぞ性格もいいものだと思い込んでしまいます。③-1.の写真の表情をご覧になれば、目の当たりにした熟した甘い柿の実を独り占めしたそうな表情です。無類の甘いもの好きで、周りを見ずに行動するので、ヒヨドリに蹴散らかされます。

④http://jamilog.jami-ru.com/?eid=588#gsc.tab=0より引用の街中で、スズメ(体長約15㌢)の餌を奪うドバト(体長約33㌢)

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   また、④の写真は人が集まるコンビニ前の通路や、駅のロータリーでドバトスズメの街中のなんでもない光景です。鳥好きの人や子供たちが、スナック菓子や菓子パンをちぎって、スズメたちにあげていたら、何処から見ていたのかドバトたちが集団で降り立ち、一気にその撒かれたえさに群がり、スズメたちを蹴散らかし、我が物顔をしています。そんな中でも、この④の写真の若いスズメは、ご覧の通りにこの餌は自分の物だと、咥えて離さず、大きなドバトの横暴な一面です。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/fundo.jp/238534%3famp=1より引用のやっぱり賢いカラス(写真はハシボソガラス体長約50㌢)

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   ⑤の写真のこのハシボソカラスに於いて、可哀想なのはもう一方のハシブトガラスにしても、身体が黒いということです。私が子供の頃には、不気味な存在の死神の使いみたいな感じでした。カラスが鳴けば死人が出るとか。そんなカラスは今でも街中のゴミを食い散らかし、やはり嫌われ者です。しかしカラス達は高知能の持ち主で、人がする事を勉強し、自分の生活に応用して、頭の良さを見せつけます。ゴミ漁りも、自分達がスカベンジャーの役割を果たしていると思っています。

⑥-1.二重人格ならぬ鳥格か左端が夏羽、その他は冬羽のユリカモメ(体長約40㌢)

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⑥-2.http://tk212.seesaa.net/archives/201611-1.htmlより引用の左側がウミネコ(体長約47㌢)と右側がユリカモメ

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   ⑥-1.の写真のユリカモメが悪いわけではないのですが、名前にしてもミヤコドリでもないのに、ミヤコドリだったり、写真の二通りいるユリカモメは手前が夏羽で、その他は冬羽です。全く違う鳥だと思いませんか。また⑥-2.の写真はよく似たウミネコとの違いです。ウミネコのきつい目付きよりまだまだ柔和な目付きです。しかし、カラス同様の雑食性なので、縄張り争いは賢いカラスよりもっと集団性の高いユリカモメの方が有利です。また東京の都鳥として保護されてもいます。


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