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第1039回 カラス中心のモビング

①https://f.hatena.ne.jp/digibirds/20141007165744よりトビにモビングするハシブトガラス

   鳥類に於けるモビングとは、タカ類やフクロウ類、カラス類などが現れると、小鳥が群れを作ってつきまとい、それを追い払う行動をとることを言います。または擬攻撃と呼びます。この行動は実際の攻撃ではなく、嫌がらせをして追い払うのが目的です。 オナガコアジサシケリなどは巣を作っている場所に犬や人などが現れると、親鳥が集まってきて、相手につっかかるように飛び回ります。これもモビングの一種です。しかし、モビングの中心はカラスを中心に回っています。

②https://www.google.co.jp/amp/s/sdknz610.exblog.jp/amp/18348521/より引用のオオタカに数羽でモビングするハシボソガラス

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   野鳥の本来のモビングの目的は営巣する近くに天敵である猛禽類が現れたら、卵やヒナを守る為に親鳥が身を挺して、自分よりも身体の大きな猛禽類に向かって、本気ではない攻撃を仕掛けて牽制し、相手も四六時中にお腹を減らして、狩を行おうとしているのではないので、猛禽類たちもすんなりその場を立ち去ります。そのモビングがカラスの場合がちょっと変わっていて、ただ単なる縄張り意識からのモビングとなります。またカラスは小さかろうが、大きかろうがお構いなしです。

③https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/toukaku2019/entry-12551463952.htmlより引用のカラスにモビングされたハイタカの反撃

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   カラスは知能が高い故かもしれませんが、縄張り意識が強すぎて、③の写真のように、こんな自分より小さなハイタカという猛禽類ではあるけれど、そんな野鳥にもモビングを仕掛けます。この写真のハイタカは執拗なモビングに普通ならあまり触らずに逃げていくのですが、耐えきれずカラスに対して逆モビングを仕掛けています。カラスは何かあると集団行動をとり、自分よりも大きな猛禽類に対しても、簡単にモビングを仕掛けます。いざという時は集団でモビングします。

④https://f.hatena.ne.jp/digibirds/20160223044924より引用のケリノスリにモビング

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   ④の写真には本当はケリがカラスにモビングしている写真を掲載したかったのですが、見つからずノスリへのモビング写真となりました。本来のモビングの目的は営巣の卵やヒナを守るための物なので、いわゆる何処の国もやっている自分の国の境界線を越えて、侵入する他所の国の飛行物体や船舶に対して、その国の軍隊、日本なら自衛隊がスクランブル発進しるのと、このモビングは同じ行為と考えてください。私にとっては、カラスのモビングは近くの何処かの大国と重ね合います。

⑤Twitterより引用のスズメの群れ

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   最後の⑤の写真には、私はこの集団のスズメたちやツバメたちが、自分たちのヒナを捕獲する、にっくきカラスをみんなが集まり、群れをなしてカラスをモビングというか猛追し、なおかつカラスの頭を体当たりで突いている光景を何度も見ています。そんな写真を掲載したかったのですが、写真が見つからず、この様な写真になりました。カラスは知能が高い故に、非常に周りの野鳥を気にせず、わがままし放題に見える事が多々ありますが、それでもカラスはカラス也に生きています。

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