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第1264回 サンコウチョウの謎(4回目)

①http://www4.tokai.or.jp/tomer/kifuyu/tori.htmlより引用のサンコウチョウのイラスト

   私はサンコウチョウと言う野鳥に遭ったことがありません。すぐ近くに夏鳥の季節になれば、日本にやってきて繁殖期を迎え、子育てをして、秋になれば越冬のために中国南部からスマトラへ渡ります。私は初めて写真でオスのサンコウチョウを見たときは、体長の三倍ぐらいの長い尾羽をもち、羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングとクチバシは明るい水色と、その時の感想は地球外生物のように感じました。

サンコウチョウのオス(体長約45㌢)

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   私はまだ遭ったことのないサンコウチョウは謎の多い鳥だと思います。サンコウチョウの漢字表記は「三光鳥」で三つの光りの鳥と書きます。三つの光りとは、その表し方を、さえずりのききなしがその名前の由来となっています。「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」と月・日・星、と聞えることから「三光鳥」と呼ばれています。他にも「三光鳥」と呼ばれる鳥としてイカルがいます。私はサンコウチョウの事を地球外生物ではないかと言いました。ゆえにイカルの真似をしているのかも。

③-1.http://blg.okinawabbtv.com/blog/4533.htmlより引用のオスの繁殖期の長すぎる飾り尾羽のサンコウチョウのつがい(左がメス体長約17㌢、右がオス体長約45㌢)

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③-2.https://pepy.xsrv.jp/23134より引用のオスのサンコウチョウの茶色バージョン

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   ③-1.の写真はサンコウチョウのつがいの写真と、その営巣です。右側のオスの体色はこの場合には濃い青色をしています。それに対して左側のメスの身体は茶色っぽい体色です。野鳥の多くはオスが派手な出で立ちの色合いをして、メスは目立たない地味な色合いが多いのですが、③-2.の写真のように茶色い体色の個体もいます。基本的には雌雄別色です。樹上の細枝にスギやヒノキの樹皮を用いたカップ型の巣を作り、外側にウメノキゴケをクモの糸で張り付け、手が混んでいます。

④http://blog.livedoor.jp/aoirotoridori/archives/51935490.htmlより引用の飛行するサンコウチョウ

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   珍しさも手伝って、サンコウチョウは静岡県の県鳥とジュビロ磐田のマスコットです。またサンコウチョウの生息地は、平地から低山にかけての暗い林に生息サンコウチョウの主食は昆虫で、ツバメと同じように外敵が少なく、獲物の多い林の中で、飛翔しながら虫を捕獲します。でも不思議だと思いませんか。暗い鬱蒼とした林の中をオスはあの長い尾羽を開かせながら、飛翔しながら虫を捕獲するといいます。絶対邪魔になり、同じ長い尾羽のキジなどは地上で採餌するというのに…

⑤https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/235552/blog/41859241/より引用の渡りが近いオスのサンコウチョウ

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   これまでの出来事はなんとか、理解できるとしても、サンコウチョウの体長はオスが約45㌢、メスは約17㌢とあります。オスに関してはあの自分の身体の三倍近くある長い尾羽を開かしながら、日本に繁殖のために帰ってきて、またつがいを形成し、子育てをしてまた越冬する時にこの長い尾羽は邪魔にならないはずがありません。⑤の写真はサンコウチョウのメスではありません。オスの写真です。尾羽だと思っていたのは、繁殖期に生える飾り羽でした。渡りになると抜け落ちます。

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