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第898回 鳥の巣

①https://illustrain.com/?p=29887より引用の鳥の巣のイラスト

   巣作りにオスも参加するのはエナガ、ムクドリ類、カラス類、サギ類で、オスが自分の存在を誇示するため、一部または全部作るのは、ミソサザイ類、ツリスガラ類、ハタオリドリ類。オスが巣材集め、メスが巣作りするのが、コサギ、ハト類。オスが外装を作り、メスが内装を作るのがセッカ。主にオスが作るのがタマシギ類、ヒレアシシギ類。巣らしい巣を作らないのが、チドリ類、サケイ類、ウミガラス類。どんな野鳥でも古巣を利用する利点は巣作りの時間短縮です。また古巣を利用する欠点は、寄生虫の危険性が高く、天敵に襲われた巣の場合、再び襲われるといいます。

②https://note.com/notes/newより引用の身近なツバメの巣

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   ②の写真は皆さんもご存知のツバメの巣です。ツバメは土、草などと唾液を混ぜて、建造物と呼ばれる民家の軒先なんかに営巣します。同じように
リュウキュウツバメイワツバメコシアカツバメなんかは人工物が好きです。しかしこの四種のツバメの仲間で、民家の軒先に営巣するのはツバメだけです。またショウドウツバメは土の崖に穴を掘る(直径5~9㌢、奥行き数十㌢)。元々、草原に生息し、岩壁や土の崖に営巣し、ショウドウツバメなどは穴を掘り、泥巣を作るものほど進化。

③https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/encho/p052251.htmlより引用のスズメの巣

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   私たちの一番身近な存在のスズメツバメほど大胆ではありませんが、人が棲む民家の周りに住んでいます。以前には木造住宅が多く、屋根裏であるとか戸袋の隙間、空気孔と色んな民家に営巣していられましたが、今や鉄筋コンクリート製の民家やマンションが多く、スズメの営巣環境も変化せざるを得なくなってきました。③の写真のように排水溝を利用したり、電信柱やはたまた、スズメバチの空き巣を利用したり、ツバメの巣を略奪をしている写真を見かけます。厳しそうです。

④https://sakurasousai.jp/blog/?p=1447より引用のキジバトの巣

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   またスズメのように身近にないにしろ、最近では人間に近いところに営巣する野鳥も増えてきました。それも鉄筋コンクリート製の建物でもなんのその。以前ではドバトが駅舎であるとか、工場の屋根裏であるとかに営巣していましたが、今では別名ヤマバトと呼ばれたキジバトドバト宜しく街中に営巣するほど、鳩にとり人が住む街中にはエサがあるからだと言わざるを得ないです。その他、中流域に生息しているハクセキレイや名前の通り海辺に生息するイソヒヨドリもそうです。

⑤https://idobata1.com/archives/992より引用のハシボソガラスの巣

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   ⑤の写真はハシボソガラスが田園地帯の山沿いか何かに営巣している様子ですが、以前の日本では童謡「七つの子」で、カラスの巣は山にあるとされています。二種いるハシブトガラスハシボソガラスも以前は街中に現れることが少なく、写真のように木の枝を集めて作ってはいましたが、今では街中にも進出して、人のベランダから針金ハンガーやビニール紐などを使って営巣します。営巣場所も電信柱とか公園の樹木とかで、ツバメスズメ、鳩と同じく人の近くに営巣します。

⑥http://www.yatsugatake-club.com/cgi-bin/dayori/20120430172550&cateno3=1-008より引用のコゲラの巣

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   一番人と離れて営巣するのはキツツキの巣穴です。巣穴と言う限り穴に営巣するということです。営巣の仕方は、生木は掘るのは大変ですが、丈夫で壊れにくいです。また枯れ木は掘るのは簡単ですが、壊れやすいです。当たり前ですが、細い木より太い木を好みます。前面が開けた場所に巣を作り、餌を採るための穴は輪郭がハッキリせずギザギザです。そのキツツキは樹木の多い東北や北海道に集中しています。その中で一番小さなコゲラだけが、最近では公園樹木に営巣します。

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