第889回 鳥の異名 ⑵
①https://lab.p-press.jp/report/report53.htmlより引用のイラスト
②http://mayso.sakura.ne.jp/mayso.sakura.ne.jp/2016/11/04/セキレイ《石州半紙》/より引用のセキレイの日本画
さ行 (13)七面鳥(しちめんちょう)→キジ目シチメンチョウ科。首周辺の羽毛の無い皮膚部分が、興奮すると赤や青などに変化するため「七つの顔を持つ鳥」とされた 1.海雉(うみきじ) 2.カクラン鳥(kalkoen)→旧称 3.吐綬鶏(とじゅけい)
(14)鶺鴒(せきれい)→スズメ目セキレイ科。長い尾を上下に振る習性のある小鳥。
1.石嫁ぎ(いしくなぎ) 2.石叩き/石敲き(いしたたき) 3.妹背鳥(いもせどり) 4.教鳥(おしえどり)
5.河原雀(かわらすずめ) 6.恋教へ鳥(こいおしえどり) 7.恋知鳥(こいしりどり) 8.つつ/つつなはせ鳥/つつなわせ鳥(つつなわせどり)→雁の異称でもある 9.嫁教鳥(とつぎおしえどり) 10.鶺鴒(にわくなぎ)→古名 11.鶺鴒(にわくなぶり)→古名
12.まなばしら→古名
③https://sky.ap.teacup.com/warou/948.htmlより引用のツバメの日本画
た・な行 (15)燕(ツバメ)→スズメ目ツバメ科。春に飛来して巣を作り、秋に南方に去っていく渡り鳥 1.玄鳥(げんちょう) 2.燕(つばくら)→つばくらめの略 3.燕(つばくらめ→古称 4.燕(つばくろ)
(16)鶴(つる)→亀と並んで長寿の象徴とされるが、実際の寿命は長くて六十年ほど 1.葦田鶴(あしたず) 2.仙客(せんかく)→雅称 3.仙禽(せんきん)→仙界に住む霊鳥の意 4.田鶴(たず) 5.千歳鳥(ちとせどり)
(17)鶏(にわとり)→名の由来は庭つ鳥(庭で飼う鳥)から 1.臼辺鳥(うすべどり) 2.鶏(かけ)→古名。由来は鳴き声 3.くたかけ→古名
4.屡鳴き鳥(しばなきどり) 5.時告げ鳥(ときつげどり) 6.常世の長鳴き鳥(とこよのながなきどり)
7.庭つ鳥(にわつとり) 8.寝覚鳥(ねざめどり)
④-1.http://kmhppy423693.blog92.fc2.com/blog-entry-3379.htmlより引用の白鳥の日本画
は行 (18)鷂(ハイタカ)→タカの一種。オスはメスより小形 1.兄鷂(このり)→ハイタカのオスのこと 2.鷂(はしたか)
(19)白鳥(はくちょう)→カモ目カモ科。水鳥。
1.鵠(くぐい/くくひ)→古称 2.鵠(こく)
3.白鳥(しらとり/しろとり) 4.白鳳(はくおう)
(20)雲雀/告天子(ヒバリ)→スズメ目ヒバリ科。
1.告天子(こうてんし)→ヒバリの異称でもあるが"告天子"というヒバリの近縁の別の鳥も存在する
(21)鵯/白頭鳥(ヒヨドリ)→スズメ目ヒヨドリ科「ひいよひいよ」と鳴く 1.鵯(ひえどり)
(22)梟(フクロウ)→フクロウ科の鳥。猛禽類。
1.梟(さけ)→古名 2.鴟梟(しきょう)→漢名
3.母喰い鳥(ははくいどり)→母を食べて生きながらえるという伝説から
4.二声鳥(ふたこえどり)→二回続けて鳴くことから
④-2.https://www.pinterest.jp/pin/834362268434336937/より引用のホトトギスの日本画
は行 (23)時鳥/不如帰/杜鵑/杜宇/郭公/沓手鳥/子規(ホトトギス)→カッコウ目カッコウ科。鳴き声が「テッペンカケタカ」と聴こえるなど特徴的。かつてはカッコウと混同されていた。
1.網鳥(あみどり) 2.あやなしどり
3.菖蒲鳥(あやめどり) 4.妹背鳥(いもせどり)
5.歌い鳥(うたいどり) 6.卯月鳥(うづきどり)
7.沓手鳥(くつてどり) 8.早苗鳥(さなえどり)
9.死出の田長(しでのたおさ)
10.黄昏鳥(たそがれどり) 11.たまむかえどり
12.綱鳥(つなどり) 13.時つ鳥(ときつどり)
14.無常鳥(むじょうどり) 15.夕影鳥(ゆうかげどり)
15.夜直鳥(よただどり)
⑤https://www.art-meter.com/works/?ID=AW008302より引用のミソサザイの日本画
ま行 (24)鷦鷯(ミソサザイ)→スズメ目ミソサザイ科。鳴き声の良い翼長約5㌢の小さな鳥。
1.垣小鳥(かきちんない)→垣根にいる小鳥の意
2.さざき→古名 小さい鳥を意味する
3.鷦鷯(しょうりょう)→ミソサザイの漢名
4.巧鳥/巧婦(たくみどり)→巣を作るのが巧みなことから 5.鷦鷯(みそさんざい/みぞさんざい)
(25)椋鳥(ムクドリ)→ムクドリ科。名前の由来は椋の木の実をよく食べるからとも「群れる木の鳥」の略とも言われる。
1.桜鳥7さくらどり)→津軽地方での名。桜の咲く頃にやって来ることから
2.白頭翁(はくとうおう)→頭に白い部分があることから
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