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第676回 羽毛がもたらす技術開発
①https://www.illust-box.jp/s/sozai/92233/より引用のイラスト
人間はなぜか青い鳥を見ると「幸せの青い鳥」と称えます。何故かその意味がなんとなくわかってきたような気がします。青い鳥といえば野鳥ではカワセミ、ルリビタキ、コルリ、オオルリ、ブッポウソウ、イソヒヨドリなどが身体の青い鳥で、名前に「アオ」がついているのが、アオジ、アオバト、アオサギ、アオゲラ、アオシギ、アオバズクとこんなに「アオ」がつく名前の野鳥はたくさんいます。その中でも本当に身体の青い鳥は少ないので、私たちの憧れかもしれません。
②https://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28056000695より引用の羽毛
また以前にも何回か語りましたが、野鳥と人間のつながりは、太古の昔から人は鳥のように自由に大空に羽ばたいて、遠くの未開の地にまで行きたいなと思い、時間をかけて長い歴史の果てに、飛行機を完成させて、全世界を自由に行き来することができました。そんな鳥への憧れと、またその鳥の身体の構造にも注目して、一番の身近な鳥からの恩恵は、その鳥の身体をまとっている羽毛の活用で、冬には軽量であったかいダウンジャケット、四季通じて快適な羽毛布団などです。
③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ミドリツバメより引用のアオツバメと間違えられるミドリツバメ
④http://nature-sr.com/index.php?Page=11&Item=70より引用のアオツバメ
南アジアなどには、アナツバメというツバメの仲間でありながら「エコロケーション」という反響位置測定を行うツバメの仲間が、海藻を使って作る高級食材の『燕の巣』が有名です。タイトルの「技術開発」は④の写真のアオツバメです。③はミドリツバメで、良く似ています。南アフリカのアオツバメという濃い霧の中で採餌のために飛ぶことができる鳥がいます。このアオツバメは空気がたくさんの水分を含んでいる霧の多い地域で生息するために最適な羽の構造をしています。
⑤http://nature-sr.com/index.php?Page=11&Item=70より引用のアオツバメの羽毛
羽一枚をよく見てみると真ん中には太い羽軸というものがあります。そして両側に枝のようについているのが羽枝と呼ばれています。葉っぱのようにも見えてきませんか?鳥の羽をさらに拡大ルーペで見ると羽枝にはさらに細いたくさんの小羽枝と呼ばれる毛が左右に並んでついています。アオツバメの羽は、小羽枝のつきかた(構造)によって他の鳥に比べて水をはじく能力がとても高いのです。アオツバメの羽毛の構造から撥水性に優れた衣類が開発されるかもしれません。
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