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第899回 鳥の漢字

①https://www.google.co.jp/amp/s/gorosuke.exblog.jp/amp/20765531/より引用の鳥が付く漢字

   鳥の漢字には「鳥」と「隹」(すい)の『とり』と『ふるとり(古の旧字舊から)』です。「鳥」は図象的に表現したもの(尾の長い鳥の象形文字)で、上はクチバシ、頭、首、胴体、翼を表し、右下に曲がった部分は尾、四つの点は脚、尾が長いので、チョウ(長)と読みます。一方の「隹」は字形的、一般的な書法(尾羽の短い鳥の象形文字)で、ずんぐりした鳥や鳥の性質や動作に関する意味を表します。
鵜、鶯、鶉、鴨、鴎、鴉、鷺、鶇、鴫、鴇、鳶、   鳰、鳩、鶏、鷲は「鳥」です。雁、雉、雀、隼は「隹」です。また鷹、鶴は「鳥」も「隹」です。

   両者は元々別の語で「鳥」は名詞にのみ用いますが「隹」はその用法が広く、動詞その他にも用います。その用義法は占卜と関係があり、肯定的に『隹』、否定辞には『不隹』を用いて、隹には『有り』の意があるとされます。難しいです。

②-1.https://kakijun.jp/page/tori200.htmlより引用の漢字の「鳥」

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②-2.イカル(体長約23㌢)

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   ⑴鵤(イカル)という漢字は『国字』で角のように太い嘴を持つ鳥でイカルです。
⑵鵜(「ウ」)は弟は低く垂れ下がる。ガランチョウ(ペリカン)は喉が低く垂れ下がるから。
⑶鶯(ウグイス)は熒+鳥。熒=火+火+火+冖(枠)
枠の周りを丸く取り巻く火を暗示。首の周りを黒い輪が取り巻く鳥=コウライウグイス日本では誤ってウグイスに用いられた。
⑷鶉(ウズラ)は享はずっしりとした。ずんぐりと下膨れした感じの鳥。
⑸鴛鴦(オシドリ)は当字で中国語の鴛鴦(えんおう)から。鴛→丸みを帯びて美しい鳥(オス)  鴦→メス

②-3.ケリ(体長約36㌢)

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   ⑹鴨(「カモ」)は鳴き声(アップアップ)の真似。
『こう』という鳴き声から。家で飼いならした鳥(アヒル)。甲は枠を被せて手なずける。野生のものを飼いならした鳥。
⑺鷗(カモメ)は水上に漚(あわ)のように浮かぶ鳥
ウ、オウと声からの擬音語。
⑻鴉「(カラス)」アァと鳴く声か付けられた擬音語。ハシブトガラスは『が』という鳴き声から。
⑼鳧(ケリ)は鳧(ふ)は本来カモ科の渡り鳥を指した。国訓で『けり』、『几』は延びる足の形象で、水掻きのある鳥。
⑽鷺「(サギ)」はシラサギ類の総称。特にコサギ(中国名→白鷺)。露は透き通った水の玉=白い
透き通るように白い鳥。この鳥が飛ぶと露がおりることに由来。

②-4.ツグミ(体長約24㌢)

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   (11)鴫「(シギ)」は田+鳥 田や川べりにいる鳥(国字)。内陸性のシギ。
(12)鷸「(シギ)」→『いつ』漢名。干潟などのシギ
(13)鵐(古名シトド)→主にホオジロの仲間。巫女の鳥占いにシトドが用いられた。巫+鳥
(14)鶺鴒 「(セキレイ)」は背=背すじ 令=冷たく澄んでいる。背すじが清冷な鳥
(15)鷹「(タカ)」雁は人が胸の前に鳥を受け止める情景。鷹狩の風習を踏まえて生まれた図形。
(16)鶫(ツグミ)は春になると東に飛び去る鳥。柬+鳥=鶫は国字。東+鳥=鶇は半国字
(17)鶴「(ツル)」は音記号はカク(隺)。カクカクと鳴くツル。
(18)杜鵑(古名トケン)は中国の蜀の王での杜宇(とう)が譲位後ホトトギスになったという古事から。
(19)鳶(トビ)は弋はぐるぐる回る。空中を飛びまわる鳥。
(20)鳰(古名ニオ)→カイツブリ。水の中に入る鳥(国字)

②-5.ノスリ(体長約52~57㌢)

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   (21)鶏(ニワトリ)は当て字。中国語の鶏(けい)から奚は爪(手)+糸(紐)で、系(紐でつなぐ)の異字体。紐でつないで飼った鳥のこと。奚はモトドリ。モトドリのように頭部に鶏冠を持つ鳥。                (22)鵟(ノスリ)→ノスリヨタカ(狂)は犬がむやみやたらに走り回る(狂って暴れまわる)ので、正常を逸脱することが狂。フクロウやミミズクは気味の悪い声で鳴くから。日本でノスリに取り違え。
狂(とさかの意=冠)
(23)鳩(ハト)→野バトのことで九は数が多い、一緒に集まる。一緒に集まる鳥。コウと鳴く鳥。ククックックーと鳴くことから、九+鳥。古くは鳩類以外の鳥にも接尾語として使われていた。単独名としてはキジバトを指す。カッコウツツドリの類。鳩居=カッコウは自分で巣を作らずカササギの巣に卵を産む。
(24)鴿(ハト)→家バトは合(こう)は鳴き声から
群れを成して集合する習性から。
(25)鷭(バン)→采は米粒をばら撒く図形。采+田=田圃に米粒を蒔く場面を設定した図形。日本では『当番』の番→『見張り番』の番に使う。

②-6.フクロウ(体長約50㌢)

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   (26)鵯(ヒヨドリ)→ヒエを好む鳥→ヒエドリ
(27)梟(フクロウ)→木の上に晒し者にした悪鳥
(28)鵑(ホトトギス)→口+月 ボウフラを描いた図形で『小さく細い』というイメージ。絹などと同源。カッコウの仲間で、小さくほっそりした鳥。
(29)木莬(ミミズク)→木に棲み兎のような耳を持つ
(30)鵙(モズ)→目+犬=犬が目を見張る様子。これは敵を狙って攻撃するときの目つき。
(31)鷲(ワシ)→就=とらえる、めぐる。空中を旋回して他の鳥を捕る猛鳥。
(32)鳴→口+鳥=鳥が口で音を出してその存在を告げること。雄鶏が鳴く。口(こう)は神に対する言葉を蓋付きの器に入れた形。鳥の鳴き声から神意を知ろうとする事を表す。神に祈りを捧げること
(33)島→本来は嶋(山+鳥)=鳥が一休みの海上の山
(34)蔦→鳥が木に棲むように、寄生植物のこと。










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