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第820回 色んなとこで登場するハクセキレイ(6回目)

①https://www.silhouette-ac.com/category.html?sw=ハクセキレイより引用のイラスト

   日本の現在で「鶺鴒」の仲間で比較的に身近なのは、②〜⑤の写真のハクセキレイと日本創設から生息するセグロセキレイ、この種だけ白黒二色でないキセキレイの三種に絞られます。「鶺鴒」は古名がいくつもあって、日本古来の野鳥と言われていたのはセグロセキレイで、三種とも留鳥なのに、警戒心の強いキセキレイは冬になると漂鳥となり暖かい地に移動します。そして最後に残ったハクセキレイは世界中に広く分布するタイリクハクセキレイの亜種で、日本に渡って来ました。

②http://kenny.junglekouen.com/e343340.htmlより引用のちょこまか歩きのハクセキレイ

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   いまや街中にどんどん進出中のハクセキレイは私の住む街では見ない日はないほど、あちこちに見られる野鳥のひとつです。特にコンビニや駐車場が好きなのか、ちょこまかちょこまか歩いている姿を見受けます。野鳥の歩行の仕方には基本的に身近で小さな身体のスズメが一番わかりやすい「ホッピング」で、比較的に大きな身体の野鳥や地上採食主義の野鳥が「ウォーキング」の二種に分かれます。もちろんハクセキレイは誰がなんと言おうと「ウォーキング」です。

③https://blog.goo.ne.jp/koumisuzume/e/5e13a4e906d6912b145babb27e158bc0/?img=45498a6e57690369375a2248bb3fbd59より引用の頭をかくハクセキレイ

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   新しく野鳥の歩行の仕方に「ランニング」が加わりました。おそらく「ウォーキング」の鳩の歩き方を見て、まさか「ランニング」とは思わないと思います。しかし「鶺鴒」のちょこまかした歩き方はまさに「ランニング」だと思います。その中でもハクセキレイは稀ですが「ホッピング」も出来るといいます。そして歩いては止まり、尾羽を上下にぴこぴこ振ることも「鶺鴒」には大きな特徴で、日本書紀に現れる「鶺鴒」はセグロセキレイだと言われ、やはり尾羽を上下に振ります。

④http://pinokogarden.com/archives/11857499.htmlより引用の鳩より早く首振りするハクセキレイ

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   またハクセキレイは全ての「鶺鴒」がそうであるように、鳩と同じように眼が顔の横に付いており、その視界と焦点の関係で「ウォーキング」の野鳥には少なからずいるような首振り歩行が見受けられます。ほとんどの鳥が首を振らないのは一歩が短く、脚の回転数を早くして速度を高めていて、両足立ちの時間が長いからだそうです。「鶺鴒」は歩きながら食べ物を探してついばみ、採食行動と関連しています。動きが速すぎたり、遅すぎたりして気づきにくい鳥もいます。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/cbx400fk2.exblog.jp/amp/4643626/より引用の波状飛行のハクセキレイ 

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   またハクセキレイは野鳥の頭掻きの仕方にも登場します。そのやり方には二種類あって、歩行方法と同じく大きな身体の野鳥などは、脚を折り曲げて直接頭を掻く直接法と、小さな身体の野鳥は脚が直接頭部に届かない場合に翼の後ろから脚を伸ばしてかく間接法があります。当然身体の小さなハクセキレイは翼越しに頭を掻きます。また野鳥には基本的に飛行は水平飛行と波状飛行があり、そして、ヒヨドリがそうであるように、省エネ飛行の波状飛行でスイスイと飛んでいきます。

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