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第1237回 難しい鳥の雌雄の見分け方 ⑵

①https://azukichi.net/season/month/march0043.htmlより引用のイラスト

②https://note.com/hiho2351/n/n69a3b2d2ba31/editより引用の二種のカラス(右がハシブトガラス体長約56㌢、左がハシボソガラス体長約50㌢)

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   ②の写真はハシボソガラスハシブトガラスです。二種の雌雄共に真っ黒な身体です。パッと見ただけではわからないのは当たり前だと思います。その見分け方は写真であればどちらのカラスの身体が大きいのかですが、個体によっても体格差があり一概には大きい方がオスと言い切れません。これが同じカラス同士で有れば、すべての鳥は紫外線の色を見ることができ、紫色がかった黒色の羽がオスみたいです。カラスは仕草でゴミを漁る時はオスが見張り役、メスが実行します。

③http://www.tori-monogatari.com/より引用のキジバトのつがい(左がメス、右がオス共に体長約33㌢)

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   カラスと同じように鳩と呼ばれる日本の鳩は三種います。③の写真の最近では街中に進出して来たキジバト、街中の人の集まる公園や駅のロータリーにいるドバトキジバトと同じ別名ヤマバトの愛称のアオバトの三種が上がります。皆さんも恐らくご覧になったことがあると思いますが、ドバトが昼日中に身体の大きなオスが喉元を大きく膨らませて、メスを追いかけ回している姿を。同じような行動のキジバトアオバトは単独行動が多いので、つがいになれば睦まじく感じます。

④雌雄とも綺麗なカワセミのつがい(左がオス、右がメス体長約17㌢)

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   この頃は留鳥で雌雄同色の綺麗な野鳥の雌雄の区別です。代表的な野鳥としては③の写真のカワセミが上がります。カワセミは誰が見ても綺麗な野鳥ですが、ほかにもカワセミの仲間で雌雄同色の綺麗な野鳥はいます。ヤマセミアカショウビン。これらは水辺の野鳥です。森林の宝石と呼ばれるブッポウソウも幻想的な青い鳥です。唯一に雌雄の区別は③の写真のようにメスはクチバシの下が赤いです。他の種は給餌するのがオスです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/toukaku2019/entry-12593448432.htmlより引用のカケスのつがい(多分上がメス、下がオス共に体長約33㌢)

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   ④はカワセミの仲間の雌雄の区別でしたが、⑤の写真は黒くないカラスの仲間のカケスです。その仲間として、オナガカササギも雌雄の区別が付きにくい雌雄同色の綺麗な野鳥です。カラス同様にさえずらない野鳥なので、雌雄ともに同じ鳴き声で、普段では雌雄共に縄張りをもち、雌雄の判別の決めては繁殖期の初期に於いて給餌する方がオスです。そのつがい関係が成立して、子育ての時期に入ってしまうと、雌雄揃って抱卵します。カラスの雌雄は黒かろうと関係なく難しいです。

⑤-1.https://note.com/hiho2351/n/n46327be8c867より引用の猛禽類ツミのつがい(左がオス体長約25㌢、右がメス約30㌢)

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⑤-2.http://sankoujin.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-5383.htmlより引用のフクロウのつがい(雌雄判別出来ず、共に体長約50㌢)

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   猛禽類と言えば、ワシタカとフクロウの仲間たちがそう呼ばれる野鳥です。鋭い鉤爪と鉤状のクチバシを使って、獲物を捕獲して食べてしまう肉食の野鳥です。その見分け方には二種類あります。ワシタカのイヌワシオオタカトビや⑤-1.の写真のツミは皆さんもご承知のようにメスの身体の方がオスよりも大きいのが、雌雄の判別となります。これに比べて、フクロウの仲間のフクロウアオバズクコノハズクなどの種は、強いて言うならば、体色が濃い方がオスかなと思われます。

⑥-1.雌雄逆転のタマシギのつがい(左がメス体長約26㌢、右がオス体長約22㌢)

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⑥-2.https://blog.goo.ne.jp/assistyanagi/e/60fe3ac0635de2daf2398fe97d2fe30dより引用のレンカクのつがい(上がオス、下がメス共に体長約55㌢)

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   最後に紹介致しますのは大変珍しい野鳥です。私は雌雄逆転と表現しますが、産卵するのはメスですが、この⑥-1.の写真のタマシギも⑥-2.の写真のレンカクも、オスが抱卵し、ヒナが産まれたら育児をする珍しい野鳥です。タマシギは写真のようにメスの方がオスより大きく、また派手な色合いをしています。それに対してオスは小さく地味な色合いです。レンカクは雌雄同色ですが、写真をよくご覧いただくと、ややメスの方が大きいです。今のご時世のようにイクメン主夫の鳥です。


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