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第830回 キジバト(11回目)の一日

①https://buhitter.com/search?q=キジバト&offset=60&order=2より引用のキジバトのイラスト

   私たちの身近にいる鳩と言えば、いま街中に何時も群れて、公園などで人から餌を貰っているドバトと、最近ではめっきり街中にも進出してきた別名山鳩ことキジバトのこの二種が、私たちの身近に見れる鳩ということになります。鳩に「カラス」やスズメの仲間は人が暮らしていれば、必ずその身近に生息しています。このキジバトハシブトガラスのように街中に進出のものと、やはりハシボソガラスのように、山野に止まるもののふた手に分かれます。今回は街中のキジバトです。

②https://note.com/hiho2351/n/nab6cd887ed57より引用のキジバトのつがい(左がオス、右がメス共に体長約33㌢)

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   キジバトは山野に住んでいて、その身体の模様がキジのメスに似ていたからキジバトと名付けられ、また漢字表記も「雉鳩」です。キジバトの朝は、オスのさえずり声はかなり特徴的で「ホーホーホッホー」「テーデー ポッポー」と表現されます。主に早朝にさえずり、さえずり声は個体によって音程などに違いがあり、通常五音の発声でありますが、四音でさえずる個体も確認されています。良く朝の起きがけに、このキジバトの「テーデー ポッポー」は耳にしていると思います。

③https://www.google.co.jp/amp/s/snipesano.exblog.jp/amp/22385792/より引用のキジバトの営巣

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   どんな生き物でもさ繁殖期はありますし、当然にこのキジバトにもあります。しかしこのキジバトに於いては、その繁殖期間はほぼ周年で、一回に二個の卵を産み、抱卵日数は15〜16日。抱卵は夕方から朝までの夜間はメス、昼間はオスが行います。ヒナは孵化後、約15日で巣立ちます。また繁殖期のピークが八月から十月の暑さが収まり、涼しくなる頃で、寒くなる十二月から二月まではあまり活発ではありません。繁殖期間が長いです。

④https://www.google.co.jp/amp/s/tsubamechi.exblog.jp/amp/19684654/より引用のキジバトのピジョンミルク

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   人間にも自然が好きな方と、利便性を好む都会派がいらっしゃるように、キジバトにも自然の中に営巣する個体と、ビルの屋上や民家の近くに営巣する個体があります。ここでは身近なキジバトの子育てで語りたいと思います。繁殖に必要なピジョンミルクと呼ばれる栄養豊富なミルクをヒナに与えて育てるため、親が餌を食べられる限りは子育てが可能となります。ピジョンミルクは雌雄の親鳥が交代で与えます。キジバトの営巣は、木の枝にまばらに細い枝を組んだ簡単なものです。

⑤より引用のhttps://www.google.co.jp/amp/s/asitahuku.exblog.jp/amp/12241346/より引用のキジバトのつがいで日光浴

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   繁殖期以外のキジバトはつがい以外では、ドバトと違って単独行動が多く、自分で餌を探して採餌します。食性は雑食で主に果実や種子を食べますが昆虫類、貝類、ミミズ等も食べます。これが昔に飼鳥だったドバトと違う野鳥と言えると思います。また山の裾野なんかで、キジバトは日光浴が大好きなので、お腹を地面にべたりとつけて、伸びをするように翼を思い切り広げます。実に気持ちよさそうに日に当たり、これは羽についた寄生虫などを追い出す効果があるらしいです。

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