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第1934回 日本の鳥と言っても

①Twitterより引用の日本の色んな鳥たちのイラスト

   日本の鳥にはどんな鳥がいるのかということになれば、やっぱり身近なスズメであるとか、ハシブトガラスハシボソガラスの二種のカラス、ドバトは外来種だから省いて、キジバトアオバトの二種のハト、最近では街中に進出中のハクセキレイと良く似た姿のセグロセキレイ、少し身体の小さなキセキレイの三種のセキレイ、平安時代より貴族に可愛いがられたヒヨドリ、椋の実が好きと言われるムクドリ、日本の国鳥になっていまからキジ、日本の象徴とされるタンチョウトキ

②http://www.birdfan.net/2016/05/13/43130/より引用の国鳥のつがいのキジ(左がオス体長約80㌢、右がメス体長約60㌢)

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   日本の鳥となりますと、やはり1947年に国鳥に指定されました②のキジということになります。子供の頃の絵本で読みました昔話の「桃太郎」に、忠実性をかわれた犬と、知恵の良さをかわれた猿、そしてキジは勇敢さをかわれて、桃太郎のお供として、鬼ヶ島に出向き。悪い赤鬼、青鬼を退治するというお話です。また実話としても、ヒナたちを命を懸けて守ったという話しはよくあります。これは春先からの繁殖期になると、オスはとても攻撃的になり、闘牛と同じように赤いものに攻撃的になります。最近にNHKのダーウィンで取り上げられた逸話に、郵便配達のバイクを追いかけまわして、時速32㌖で走行したといいます。

③-1.https://www.agrinews.co.jp/news/index/30734より引用のニッポニアニッポンのトキ(体長約76.5㌢)

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③-2.http://www.birdfan.net/2008/03/21/2323/より引用の亀と共に縁起物のお札にもなったつがいのタンチョウ(左がメス体長約130㌢、右がオス体長約140㌢)

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   国鳥のキジを除いて、日本を代表する鳥ということになりますと、やはり学名をNipponia nipponと呼ばせる③-1.の写真のトキが、しばしば「日本を象徴する鳥」などと呼ばれることもあります。新潟県の「県の鳥」としては有名です。日本では環境省レッドリストで「野生絶滅」の状態にありましたが、日中の保護活動てなんとか日本では約600羽を維持しています。また亀と並んで縁起物の③-2.のタンチョウは国鳥キジに次いで、日本のお札にも登場しました。日本で鶴と総称されるその代表的なものがこのタンチョウです。日本では北海道東部に周年生息する留鳥です。タンチョウの他にもマナヅルソデグロヅルというツルがいますが、いずれも日本には越冬のためにやってくる冬鳥です。一生涯つがい相手を変えないのもタンチョウの魅力のひとつで、愛を貫き通します。

④-1.http://www.birdfan.net/2020/06/12/78970/より引用の国産みの鳥と言われるセグロセキレイ(体長約21㌢)

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④-2.http://www.birdfan.net/2011/04/28/14429/より引用の日本には「ホーホケキョ」のウグイス(写真はオス体長約16㌢)

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   私が思っています日本の鳥には、国産みの鳥として知られています「セキレイ」がいます。セキレイには④-1.の写真のセグロセキレイハクセキレイキセキレイの三種が日本では身近な「セキレイ」です。この中でもハクセキレイは最近になって、イソヒヨドリと共に街中へと進出してきました。コンビニの駐車場を探せばハクセキレイが見つかるような感覚です。しかし、このハクセキレイはタイリクハクセキレイの亜種とされ、近年までは東北以北にしか生息しておらず、国産みの歴史の頃には日本に上陸すらしていなかったのではないかといわれ、代わりにセグロセキレイは日本全国どこにでも見られる鳥で、日本の固有種ともいわれ、国産みの鳥はこのセグロセキレイが強いです。この他には、世界的にも有名な「ホーホケキョ」のさえずりの日本三鳴鳥のひとつの④-2.の留鳥のウグイスがいます。ウグイスは日本の色んな古典の文献に登場する日本の鳥です。ききなしも「法華経」ですから、日本文化のひとつです。

⑤-1.http://www.birdfan.net/2019/10/25/74188/より引用のアオゲラ(体長約29㌢) 

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⑤-2.http://www.birdfan.net/2015/11/27/38827/より引用のつがいのヤマドリ(左がオス体長約125㌢、右がメス体長約55㌢)

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⑤-3.http://www.birdfan.net/2020/06/12/79003/より引用の仲睦まじい親子のキジ

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   ここでいう「日本の鳥」を日本鳥類学会では、日本にだけ生息する「留鳥」で、独立した種の場合「日本固有種」と認めています。今まで日本固有種の野鳥はと言いますと、アオゲラアカコッコアカヒゲアマミヤマシギカヤクグリノグチゲラメグロヤマドリヤンバルクイナルリカケスの10種でした。それが今回、新たに5種が追加されることになり、オガサワラカワラヒワオリイヤマガラキジホントウアカヒゲリュウキュウサンショウクイが新しく日本固有種となりました。この中でやはり良かったと思いますのは、今まで国鳥として日本の鳥の代表的な存在であったが固有種と認定されたのです。何故か日本の固有種は北と南の僻地に生息するものが多く、これまでの固有種でも、⑤-1.の写真のアオゲラカヤクグリ、⑤-2.の写真のヤマドリの三種が本州に生息する固有種でしたが、今回は固有種の中でも一番身近な⑤-3.のキジが認定されました。

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