第1468回 雌雄ともにさえずる鳥 ⑶
※https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=さえずりより引用のイラスト
⑺ つがいでさえずる性的二型の鳥
①http://blg.okinawabbtv.com/blog/4533.htmlより引用のヒタキの仲間と遠縁の、日本には夏鳥としてやって来るサンコウチョウは、ききなしの、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」月・日・星、と聞えることから「三光鳥」と呼ばれています。尾羽が極端に長いオスと、その三分の一くらいの大きさのメスのつがいも、揃ってさえずります。
②http://bulbulmt.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-7e30.htmlより引用のイスカは年間を通して繁殖する事ができます。アカマツ、クロマツなどの針葉樹やハンノキ類の実を主食にするイスカはこのはすかいに交わるぐいちなクチバシで、上手いこと松の実だけを食べることができます。「ピイ、ピイピィ」と綺麗な鳴き声で、つがいでさえずります。
⑻ つがいでさえずる地上生活が強い鳥
①http://m-yanagihara.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-2283cf.htmlより引用のやはり、ききなしで「チョットコイ」で有名なキジの仲間のコジュケイは、やはり飛ぶことが苦手なので、つがい揃って縄張りを守るためにさえずります。
②https://zukan.com/jbirds/leaf107956より引用の、日本では北海道と本州中部以北に生息するイワヒバリは、繁殖地では岩場や残雪、草地などを歩き回り、樹木に止まることはあまりありません。珍しく多夫多妻につき、雌雄ともさえずります。
③https://www.nuno666.com/archives/2808より引用のカヤクグリもイワヒバリの仲間です。やはり地上性の高い鳥ですが、イワヒバリほど、警戒心は薄くありません。「チリチリチリ」や「チーチーリリリ」と一夫二妻、または多夫多妻と言う縄張り内の餌次第の繁殖で、雌雄ともにさえずります。
⑼ つがいでさえずる猛禽類になれなかった鳥
※http://wadaphoto.jp/kikou/yatyo25.htmより引用のモズのつがい
繁殖期とそうでない時期の雌雄間の縄張り争いの熾烈さと、繁殖期には、つがいになって貰いたく、他の野鳥の鳴き真似すら行い、また、プロポーズには愛の給餌を行い、愛でたくつがいになれば、つがい揃ってさえずるのは、鷹になれなかった雀ことモズです。
⑽ つがいでさえずる日本だけに繁殖する鳥
※Twitterより引用のヤイロチョウのつがい
⑽の写真のヤイロチョウは、フクロウと並んで、雌雄の見分けが難しい野鳥です。日本では主に本州中部以南に繁殖のため飛来する夏鳥です。また日本でのみ本種の確実かつ継続的な繁殖が確認されている不思議なこのヤイロチョウもつがいでさえずる鳥です。
(11) 珍しくメスしかさえずらない鳥
※http://ono-wildbird.life.coocan.jp/yachou_tamashigi.htmlより引用のタマシギのつがい
(11)の写真はタマシギで、左側の身体の色が派手で、大きな方がメス、右側の小さな方がオスという雌雄逆転の一妻多夫の野鳥です。メスがオスに求愛し、卵を産んだら、また他のオスとつがいを結び、産み落とした卵をオスが抱卵、郁雛する主夫ぶりです。急行時にメスのみがさえずります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?