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第1341回 複雑なフクロウの謎 ⑴

①総称[フクロウ]のミミズクを含む代表格のフクロウ(体長約50㌢)

  何回もフクロウのことを紹介いたしましたが、フクロウほど、説明しにくく、複雑な野鳥はいません。まずここで、日本で言われるフクロウとは簡単に言うなら、基本的に羽角という耳の形をした羽を持つ『ミミズク』と、その羽角を持たない『フクロウ』に分かれます。その分け方にしてもミミズクには羽角を持たないアオバズクがいますし、またフクロウにも羽角をもつシマフクロウもいます。その中で全ての括りの[フクロウ]であるのが、日本では①の写真の本家フクロウです。

②夜行性だから元々はヨタカ(体長約28㌢)の仲間

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  その[フクロウ]の本家フクロウは別名をウラルフクロウというらしいです。これが世間に浸透していれば、サギやキツツキのようにそれは総称でそんな名前の鳥はいませんということになり、話は進みやすいのにと思います。話を切り替えて[フクロウ]の起源に遡り調べてみると、遠い昔は②の写真のヨタカと同じ鳥が分別したようです。今の社会にはDNA鑑定があり、調べてみるとヨタカとは同じく夜行性の仲間であることからか、姿形は違いますが、非常に近縁な関係であるといいます。

③http://aivetfuji.blog52.fc2.com/blog-entry-1341.htmlより引用のフクロウの耳

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   その本家のフクロウラウルフクロウのほか、亜種まで入れると、エゾフクロウトウホクフクロウモミヤマフクロウキュウシュウフクロウの五亜種が分布します。これだけでも多いからフクロウに統一されました。そんな大家族の[フクロウ]の耳には二つの形態があります。多くの種では、耳の形、位置、大きさが左右対称でないです。非対称のフクロウは、齧歯目を捕食するフクロウトラフズクコノハズクの三種です。対象の種は昆虫やトカゲ、魚を食べ昼にも狩ります。

④http://blog2.hix05.com/2013/02/post-287.htmlより引用の自由自在に回転する[フクロウ]の首

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   殆どの野鳥は顔の横側に目が付いていますが、[フクロウ]だけは平べったい顔の正面に付いています。我々人間では当たり前ですが、鳥の仲間では[フクロウ]だけです。また耳の続きですが、[フクロウ]の耳の中を覗くと、眼球が見えます。また鳥はどの角度の空から天敵に襲われるか分からないので、見渡せるようになっていて[フクロウ]は正面に目が付いているので、首が真反対に向けたり、④の写真のように色んな角度に首を回すことが出来、凡ゆる方向の獲物や天敵を見つけられます。

⑤平べったいフクロウの顔

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   この回に使用している写真は極力フクロウを使っていますが、殆どのネットに載る記事は[フクロウ]で統一されています。フクロウの首が自在に回転することは今までにも知られていて、最大270度の角度まで回転します。このことでフクロウの視野は広がり、捕食や防衛の能力を拡大することができます。これは⑤の写真のようにフクロウのにと顔が平べったく、正面向きに目が付いているかです。この平べったい顔のおかげで、視野角を広げるために、首の角度が広くなった事にあります。

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