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第1694回 色んなハチドリ

①https://www.istockphoto.com/jp/search/2/image?mediatype=illustration&phrase=ハチドリより引用のハチドリのイラスト 

   ハチドリたちの生息は、北米・カナダ、アメリカ合衆国南西部からアルゼンチン北部にかけて、カリブ諸島を含みます。鳥類の中で最も身体が小さいグループで、どの種も宙でホバリングをしながら花の蜜を採餌します。進化によって、ハチドリは、非常に密接した網膜神経節細胞を獲得し、側面と正面の空間認識能力を向上させました。これにより、高速飛行とホバリング時の視覚処理といった「ナビゲーションに必要なもの」を獲得しました。特に空中停止のホバリングが特徴的です。

②https://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_8207.html?m=1より引用のハチドリのイラスト

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   ハチドリは毎秒約55回、最高で約80回の高速ではばたき、空中で静止するホバリング飛翔を行ないます。「ブンブン」 とハチと同様の羽音を立てるため「蜂鳥」と名付けられました。英語ではハミングバード Hummingbird で、こちらも同様にハチの羽音の英語における擬音語が humから来ています。フランス語では oiseaux-mouche で直訳すると 「蝿鳥」 となります。足は退化しており、枝にとまることはできますがほとんど歩くことはできません。また、ハチのように蜜が主食です。

③-1.https://www.google.co.jp/amp/s/fundo.jp/275907%3famp=1より引用の代表的なハチドリの一つのマメハチドリ(体長約4〜6.1㌢、体重約1.6〜2㌘)

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③-2.https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/3950924/より引用のマメハチドリ

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   ハチドリといえば、その身体の小ささと体重の軽さが凄いと思います。比べてみてはいけないのかもしれませんが、カマキリやジョロウグモより小さく、昆虫に捕食されてもおかしくはありません。そのハチドリの中でも一番小さいのが、②-1.や-2.のマメハチドリで、体長は5㌢くらいに体重は2㌘にも満たない身体です。キューバの固有種で、花の蜜や昆虫、クモなどを食べる。チョウやハチなど、花蜜食の昆虫と花の蜜を巡って争い巣づくり、抱卵、子育てはメスだけが行ないます。

④https://grapee.jp/367350より引用のアンナハチドリ(体長約10㌢)

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   ④のアンナハチドリは日本の鳥でいいますと、ミソサザイキクイタダキの大きさです。ハチドリな中で大きい方かもしれません。寒い地域に棲むので冬になると、ハチドリの体はエネルギーを節約するために、夜は深い睡眠状態に入り、冬の間も北の地域にとどまる鳥たちは、毎晩ミニ冬眠に入り、日中は42℃だった体温が9℃まで急下降することもあるみたいです。心拍数も低下し、ルリノドシロメジリハチドリの場合、毎分1260の心拍数は睡眠時に50~180まで落ち込むようです。

⑤http://www.kabegamilink.com/act/0803/04522.htmlより引用のノドアカハチドリ(体長約8.5㌢)

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   ハチドリは新たに摂取した糖を30~45分以内に燃料として消費できます。これらのデータは、ハチドリが飛翔筋内部で効率よく糖を酸化させることで、大きな代謝の要求を満たすことを示しています。ハチドリは新たに摂取した糖を飛行の燃料として直ちに利用できるため、夜間空腹時や渡り時の維持のための脂肪以外の熱力を体に蓄える必要がなく、メキシコ湾の800Kmを中継せずに渡ることができます。④の写真のノドアカハチドリは、他の鳥と同じように、渡りの準備として脂肪を蓄え、その体重が100%も増加します。この脂肪分によって海の上での継続飛行を可能なのです。

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