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第1561回 野鳥の工夫した営巣

①https://www.birdfan.net/bw/hint/anzai/033.htmlより引用の色んな野鳥の営巣のイラスト

   この①のタイトルイラストに引用した割と身近な野鳥の営巣は、巣箱という人間が与えたもの以外は、それぞれの野鳥が、色んな巣材を使って、色んな形や大きさを駆使して作られています。これらの営巣を簡単に見つけられる時期は冬場です。葉っぱが落ち、剥き出しになった、鳥たちが残した古巣はすぐにわかると思います。大きなカラスの巣はこの中では一番大きく、小さなメジロの巣は小さく、また同じ大きさのウグイスコヨシキリ(共にメスは14㌢)は巣の大きさが違います。

②https://www.birdfan.net/bw/hint/anzai/046.htmlより引用の野鳥の色んな巣材

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   ②-1.の写真はムクドリの巣作りです。スズメと同じ巣作りで。似た巣材の枯れ草や樹皮、他の鳥の羽毛を木の祠や家の屋根の隙間や空気口に作ります。-2.の写真のシジュウカラは色んな木の穴や隙間に苔類を中心に巣作りします。もちろん、人間が用意する巣箱も、カラ類は重宝します。また-3.の写真のメジロは、枝の間に蜘蛛の糸や植物性繊維などを用いて、お椀状の巣を作ります。このメジロの巣作りに似てもっと精密に作り上げる、エナガはこの巣材に苔を加え、保温します。

③-1.https://www.advan-group.co.jp/times/tsubame_sudukuri/より引用のツバメの巣作り

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③-2.http://kosamebitaki.blog.fc2.com/blog-entry-120.html?spより引用のイワツバメの巣作り

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   ②-4.の写真のカワラヒワは草の根や、枯れ茎、樹皮などをメジロと同じように木の間にかけて作ります。-5.の写真はキセキレイですが、セキレイは建造物の隙間や、石垣、土手などに枯葉やワラなどで作ります。-6.の写真はハシブトガラスです。最近では樹上は勿論、建造物に木の枝やハンガーなどを用います。皆さんご存知の③-1.のツバメは民家の軒先に土や枯れ草を集めて営巣します。また、同じツバメの仲間の③-2.のイワツバメは、民家ではなく、橋桁などの天井に作ります。

④https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32172000125より引用の簡単なキジバトの巣

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   このタイトルに反するように、④の写真のキジバトの巣は簡素化にされていることで有名です。写真のように木の枝を敷き詰めただけのもので、ヒナたちが巣立った後は崩れてしまいそうです。なぜこんなに簡単に擦るのかは、繁殖形態にあります。キジバトの繁殖期間は3月〜11月の冬を除いての長い期間に多いつがいで、6〜8回も一回に一、ニ個の卵を産み、一ヶ月ほどの間に巣立っていくのです。その身近い期間のために、何回も巣作りをつがいで行うより、巣作りより子育です。

⑤https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/22261より引用のコゲラの巣穴を開ける巣作り

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   巣作りの中でも一番労力を使うのは、この⑤の写真のキツツキ(写真はコゲラ)の営巣だと思います。このコゲラは最近街中に進出していますので、大きな公園の樹木のあるところには営巣していると思います。他の野鳥たちは、樹上や木の枝の間に枯れ草や木の枝や植物の繊維などを集めて営巣するのに対して、キツツキは樹木の幹に自分のクチバシを使って巣穴を掘るのです。それこそつがいで交代で深く穴を掘り、その中で産卵、抱卵、子育てをします。その巣跡は色んな動物が再利用。


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