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第1034回 書きそびれた野鳥のことわざ ⑴

①https://sp.bokete.jp/odai/377919より引用の「頭隠して尻隠さず」

   ⑴頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)→悪いことや欠点などの一部を隠したつもりでも、他の悪い部分が隠し切れず、外に現れることの例え  草むらに隠れたつもりになっているキジの様子から  ⑵阿呆の鳥好き、貧乏の木好き(あほのとりずき、びんぼうのきずき)→愚かな者が鳥を飼い、貧乏人が珍しい形の木を置物として集める。無用な物好き、境遇に合わない趣味をいう例え  ⑶交喙の嘴(いすかのはし)→イスカの上下の嘴が左右に食い違っていて、合わないことから、物事が食い違って思うようにならないこと。江戸時代の文によく用いられている  ⑷鷸蚌の争い(いつぼうのあらそい)→鴫と溝貝が争っている所を漁師が両方とも捕らえてしまった。無益な争いをしていると、第三者に乗ぜられて共倒れになる。

②http://kashiwazaki-portal.net/◎「上見ぬ鷲(わし)」=今日のことば(252)=h30-11-1/より引用の「上見ぬ鷲」

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   ⑸犬骨折って鷹の餌食(いぬほねおってたかのえじき)→犬が苦労して獲物を追い出しても、それを鷹がすかさずさらっていく  ⑹因果な烏は盆に霍乱する(いんがなからすはぼんにかくらんする)→お盆は墓地に供え物が多く、カラスにとっては餌が多い。霍乱とは急な体調不良で、巡り合わせの悪い者は好機に都合が悪くなるものだという意  ⑺上見ぬ鷲(うえみぬさぎ)→鷲は他の鳥を怖がらず警戒しない。うぬぼれが強く何ものも怖がらない態度  ⑻鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)→鵜飼を行う川に住む小鮎は、いずれは鵜に捕えられる運命にある。逃れる方法の無い身のたとえ  ⑼鏑は鶉となり、山の芋鰻になる(かぶらはうずらとなり、やまのいもうなぎになる)→あるはずのないことが、時には起こるという例え。また、身分の低い者が急に出世することの例え  

③https://twoucan.com/search?q=丸呑み&id=1より「鵜の丸呑み」

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   ⑽鶉の床(うずらのとこ)→鶉は草深い所に巣を造る。貧窮してみすぼらしい所に住むこと (11)鵜翼を濡らさず(うよくをぬらさず)→水辺で暮らす鵜が翼を水に濡らさぬことはありえないこと  (12)鵜とも鷺とも付かない(うともさぎともつかない)→黒とも白とも定めがたい。相手の真意がつかみにくいということ  (13)鵜の丸呑み(うのまるのみ)→鵜が魚を丸呑みにすることから、早飲み込み、早合点をする例え  

④https://mamagirl.jp/0000035547より引用の「鸚鵡返し」

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   (14)鵜の水離れ(うのまずばなれ)→鵜が水を離れて陸に上がる。環境が変わったために能力を十分に発揮できないことの例え   (15)烏鷺を戦わす(うろをたたかわす)→碁を打つこと。カラスは黒く、サギは白いことから  (16)鸚鵡返し(おうむがえし)→人の言葉をそのまままねて返答すること。平安時代の和歌の贈答において、贈り手の歌のことばをほとんどそのまま用いる手法についていい、機知に富むものとされた  (17)鸚鵡能く言うとも飛鳥を離れず(おうむよくいうともあすかをはなれず)→鸚鵡は人の言葉を上手にまねて言うことができるが、所詮は鳥であって、人間たり得ないという意味  (18)鷽鳩鵬を笑う(かっきょうほうをわらう)→鶯鳩は小鳥。鵬は大鳥。愚かな小人の心で賢明な大人の心を理解できない例え 

https://proverb-encyclopedia.com/karasuhahyakudoarattemosaginihanaranu/より引用の「烏は百度洗っても鷺にはならぬ」

   (19)鴨集まって動ずれば雷と成る(かもあつまってどうずればかみなりとなる)→鴨のような弱い鳥でも、群れを成して騒ぎ立てれば、雷のような大きな音を立てる。弱小のものでも数の多いときはあなどれない  (20)鴨の浮寝(かものうきね)→鴨が水に浮かんだまま寝る。ゆっくりと落ち着いていられないこと  (21)鴨の共立ち(かものともだち)→鴨は一羽飛び立つと、他もみないっせいに飛び立つことをいう  (22)鴨の脛(かものはぎ)→脛はすね。短いことのたとえ  (23)烏は百度洗っても鷺にはならぬ(からすはひゃくどあらってもさぎにはならぬ)→色の黒い者はいくら洗っても色白にはならない。無駄な事はやめて特色を生かせ 

 


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